【ライター望月の駅弁膝栗毛】
西日本エリアの電車の羨ましいところは、進行方向に向かって座れる車両が多いこと。
やっぱり進行方向に向かって座れる列車は、気持ちが「前向き」になれるものです。
JR発足直後、関西の新快速に新風を吹き込んだ車両が、「221系電車」。
平成元(1989)年のデビューですので、早くも今年で30周年を迎えました。
いまも東海道・山陽本線や関西本線、山陰本線など、関西エリアで幅広く活躍しています。
(参考)JR西日本ニュースリリース
東京から東海道本線を普通列車で乗り継ぐと、最初に221系電車に出会うのが米原駅。
近年、リニューアル工事が進められている221系電車ですが、米原駅弁の「近江牛としょいめし」(1150円)も、今年(2019年)春、リニューアルされて復活を果たしました。
スリープ式の包装も帯タイプのものに改められ、少しお得な価格帯となりました。
もちろん、「井筒屋」の製造・販売です。
【お品書き】
・ご飯(しょいめし、近江米使用)
・近江牛炒め(玉ねぎ入り)
・赤かぶ漬け
・ポン酢
リニューアルによって、よりシンプルな構成になった「近江牛としょいめし」。
ふたを開けた瞬間から、フワッと醤油と牛肉のいい香りが食欲をそそります。
琵琶湖沿岸のご当地料理、地元の醤油で炊いたご飯「しょいめし」の上に、近江牛の玉ねぎ炒めがたっぷり載り、ポン酢をかけると肉のうま味が酸味で引き立てられて箸が進みます。
米原駅弁のなかでは、特に好きな逸品でしたので、今回の復活、とても嬉しいです!
京阪神を結ぶ東海道・山陽本線の看板列車「新快速」。
日中は、京都(山科)~姫路間で15分間隔で運行され、多くのお客さんが利用します。
今年(2019年)の春からは、野洲~姫路・網干間で運行される一部の列車で、新たな有料の着席サービス「Aシート」の取り組みも始まりました。
221系電車の登場から30年、関西の電車も進化が続いています。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/