名古屋駅「鶏めし」(930円)~登場20年! 313系電車
公開: 更新:
【ライター望月の駅弁膝栗毛】
東海地方のJR各線で活躍する313系電車。
なかでも東海道本線・豊橋~大垣間で運行される快速列車は、豊橋~名古屋間を50分台、名古屋~岐阜間を18分前後で結び、看板列車とも言える存在です。
車内には、多くの座席で進行方向に向かって座ることができる転換クロスシートが装備され、通常は6~8両編成、日中は概ね15分間隔で運行されています。
名古屋地区では中央本線(中央西線)でも快速列車が運行されており、名古屋~中津川間は4駅通過で、概ね1時間15~20分ほどで結ばれています。
オレンジの特別なカラーリングが施された編成は、車内が少しグレードアップしているのが特徴で、現在は夕方のホームライナーとしても活躍しています。
平成11(1999)年のデビューの313系電車、早いもので登場から20年になるんですね。
この地方を代表するご当地食材と言えば「名古屋コーチン」。
尾張藩では江戸時代後半から“武士の内職”として養鶏が行われており、「名古屋コーチン」は、明治時代に日本家禽協会から国産実用品種第一号の鶏として正式に認定されました。
そんな名古屋コーチンの照り焼きが載った駅弁が、名古屋駅弁「松浦商店」の「鶏めし」(930円)です。
(参考:「名古屋コーチン協会」ホームページ)
【おしながき】
・とりご飯 玉子そぼろ
・名古屋コーチンの照り焼き
・鶏肉の唐揚げ
・玉子巻き
・自家製煮物(竹の子、椎茸、絹さや)
・酢蓮根
・わさび菜おひたし
・くり豆
松浦商店自慢の鶏肉のだし汁で炊きこんだ「とりご飯」の上に、いっぱいの玉子そぼろが敷き詰められ、名古屋コーチンの照り焼きが載っています。
これに松浦商店十八番の玉子巻きはもちろん、料亭由来の煮物まで入って、900円台に抑えられているのはじつに有難い!
ご当地ブランドをしっかり使ってお得さが際立つ、名古屋の「鶏めし」です。
名古屋近郊はもちろん、飯田線をはじめとしたローカル線でも活躍する313系電車。
最短2両編成から6両編成まで需要に合わせた様々な編成があるほか、内装も転換クロスシートからワンマン運転に対応したボックスタイプの座席があるセミクロスシート、さらには静岡地区を中心に活躍する通勤タイプのロングシートの車両もあります。
見た目は同じでも、地域に合わせた、様々なバリエーションがある313系電車です。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/