静岡駅「大御所弁当」(850円)~静岡の味がギュッと詰まった駅弁!

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

EF66形電気機関車牽引・貨物列車、東海道本線・清水~草薙間

天下の東海道本線、いまの主は全国を結ぶ貨物列車とローカル列車。
なかでも貨物列車は、夜間を中心に、コンテナを積載して、高速で駆け抜けて行きます。
コンテナを引っ張る電気機関車のなかでも存在感を示すのが、国鉄形のEF66形電気機関車。
10年前の平成21(2009)年まで東京~九州間のブルートレインをけん引していたこともあり、いまやすっかり“大御所”的な存在として、人気を集めています。

駿府公園・徳川家康像

静岡で“大御所”といえば、何といっても徳川家康公!
駿府城公園には、晩年・大御所時代の像があります。
2代秀忠に将軍職を譲った後も、家康公は、駿府から日本を動かしていたと言われます。
ちなみに、駿府城公園では駿府城跡の発掘作業も行われており、安土桃山時代や今川氏時代の駿府についても、研究が進められています。

211系電車・普通列車、東海道本線・清水~興津間

家康公が幼少期の人質時代に、教えを受けたとされるのが、今川義元のブレーンとされた太原雪斎(たいげん・せっさい)禅師。
この雪斎が再興の祖と伝わるのが、東海道本線・興津駅近くの「清見寺」です。
いまは境内を東海道本線が貫いていますが、お寺には「家康公手習いの間」が、遺構として残されていると言います。

(参考)清見寺ホームページ

大御所弁当

現代に暮らす、私たちの暮らしのベースにあるのは江戸時代。
その原点を見つめる意味でも、家康公の足跡を辿ることは大きな意義があると思います。
そんな旅のお供としたいのが、「大御所弁当」(850円)!
静岡駅弁を手掛ける「東海軒」が製造・販売しており、昭和58(1983)年の大河ドラマ、「徳川家康」の放映を記念して販売された駅弁です。

大御所弁当

【おしながき】
・鯛めし
・赤飯
・焼き鯖
・蒲鉾
・玉子焼き
・鶏団子
・海老天
・山葵漬け
・あんず
・安倍川もち

大御所弁当

綴じ紐をほどき、葵の紋が大きく描かれた紙蓋を外すと、東海軒名物「鯛めし」とお赤飯を一緒にいただくことができる、おめでたい駅弁が現れました。
定番の焼き鯖、蒲鉾、玉子焼きも入って、幕の内弁当の基本も踏襲。
山葵漬けでアクセントを付けながら、ご飯を進めていくのは、静岡駅弁の基本です。
量も控えめで、あんずと安倍川もちという2つのデザートがあるのも嬉しいですね!

313系電車・普通列車、東海道本線・興津駅

清見寺近くの興津(おきつ)駅は、島田以西に直通する多くの普通列車の始発駅。
青春18きっぷシーズン、“マニュアル”を忠実に守る方は、下り始発列車を捕まえるために、この駅で乗り換える方も目立つようです。
ちなみに興津、戦前は最後の元老・西園寺公望の別邸があり、要人がしばしば訪れたため、「興津詣で」という言葉もあったというまち。
大御所、元老…、“静岡から歴史が動いた”時代もあったという訳ですね。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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