【ライター望月の駅弁膝栗毛】
東海道本線を走る、首都圏最後の国鉄形特急・185系電車の「踊り子」号。
昭和56(1981)年10月1日、特急「あまぎ」と急行「伊豆」が統合され誕生してから38年、いまは見た目こそ、登場時のグリーンストライプですが、リニューアルも施されています。
例えば、車内が焦茶色の転換クロスシートから緑色のリクライニングシートに、内装の壁も木目調から、シート同様の深緑色に変わっています。
長きにわたって活躍するには「リニューアル」が欠かせないのは、駅弁とて同じです。
横浜駅弁「崎陽軒」の中華へのこだわりが詰まった「横濱中華弁当」(1080円)は、今年(2019年)7月15日からリニューアル発売されました。
今回のリニューアルポイントの1つは、「彩り豊かな野菜を加えたこと」なんだそう。
掛け紙も以前、ご紹介したときと比べ、より一層、中華料理らしい赤い色となっています。
【おしながき】
・俵型ご飯(黒胡麻)
・海老のチリソース
・野菜と黒酢の酢豚
・彩りチンジャオロースー
・油淋鶏(ユーリンチー)
・昔ながらのシウマイ3個
・カニ風味蒲鉾とクラゲと錦糸玉子の酢の物
・ザーサイ
大きく変わったのは、酢豚とチンジャオロースー。
酢豚には南瓜・玉ねぎの素揚げが加わり、チンジャオロースーには赤と黄色のパプリカが加わることで、より彩り豊かな、“華”のある中華弁当になりました。
そして、昔ながらのシウマイが2個から1個増量の「3個」になったことも大きなポイント。
見ため華やか、味わいもバージョンアップして、1100円から1080円に変わりました。
東海道本線で「スーパービュー踊り子」や朝夕の通勤ライナーとして活躍する251系電車も、平成2(1990)年の登場から間もなく30年となりますが、コチラもリニューアルされています。
見た目も当初の薄めの青い色から、鮮やかなハワイアンブルーのカラーリングへ。
普通車の独特なシートも、標準的なリクライニングシートとなり、使い勝手がよくなりました。
より良い鉄道を目指して、鉄道を取り巻く様々なリニューアルは日々、続けられています。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/