【ライター望月の駅弁膝栗毛】
関東平野に冬晴れがやって来ました。
北風がピープー吹きつけるなか、常磐線特急「ひたち」号が駆け抜けて行きます。
寒くなってくると、やっぱり鍋料理が恋しくなるもの。
茨城の鍋と言えば、「あんこう鍋」でしょう。
「ひたち」に乗って、大洗からひたちなか、北茨城方面へ足を伸ばしたくなりますね。
「水戸・日立方面はビジネスばかりで観光はチョット」という方でも、ひたち・ときわ号のなかでプチ観光気分が楽しめそうな駅弁が、この秋、水戸駅に登場しました。
水戸駅弁「しまだフーズ」が手掛ける「あんこう三昧弁当」(1100円)です。
スリーブ式の包装には、本物より愛嬌のあるあんこうと鍋料理のイラストが描かれています。
11月末まで開催中の「駅弁味の陣2019」にもエントリーしています。
【おしながき】
・味噌炊き込みご飯(茨城県産米使用)
・あんこう唐揚げ
・あんこう味噌煮 しらたき
・あんきも煮
・煮物(ささがきごぼう、人参、椎茸)
・三つ葉のおひたし
・錦糸玉子
・桜漬け
「あんきもまで入ってる!」
あんこう好きのアナタなら、ふたを開けた瞬間、思わず歓声をあげてしまいそうです。
唐揚げ・味噌煮とも、冷めても臭みのない、美味しくいただける味わいに仕上げてきました。
しまだフーズの島田社長は、2年前「駅弁膝栗毛」の取材に「冷めたときの課題をクリアして、あんこう駅弁を開発したい」とアツく語っていただけに、その悲願を達成した格好です。
コチラの駅弁、東京駅「駅弁屋 祭」等でも目に触れる機会がありますので、なかなか本場まで足を伸ばす機会がないという方でも、“プチ茨城気分”が味わえるかもしれません。
おトクに茨城方面へ出かけるなら、グリーン車を連結した常磐線の普通列車もアリ。
一部の列車は、特急同様に東海道本線(上野東京ライン)の品川始発で運行されています。
また、土・休日には、茨城エリアを走る多くの鉄道が1日乗り放題になる「ときわ路パス」(一般大人2180円)も、常磐線・取手以北で販売されています。(秋は12/1分まで)
いよいよあんこう鍋のシーズン、駅弁をきっかけに茨城へお出かけになってみては?
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/