世界で最初にクリスマスカードが作られたきっかけとは?
公開: 更新:
世界で最初にクリスマスカードが作られたのは、1843年のイギリスです。ビクトリア・アルバート美術館館長のヘンリー・コールさんが、画家のジョン・カルコット・ホースレイさんに依頼して制作したのが始まりとされています。
このクリスマスカードは手書きで作る手間を省くため、リトグラフで印刷して手塗りしたものでした。このとき、1000枚のクリスマスカードを作って販売したそうです。実際に見ましたが、とても素敵なカードです。
コールさんがクリスマスカードを作ろうと思ったキッカケですが、当時の郵便事業が関係していると言われています。コールさんは1840年、カードなどの小型郵便料金を4ペニーから1ペニーに値下げするよう働きかけたそうです。
そしてこの年、世界最初の郵便切手『ペニー・ブラック』が発行されましたが、コールさんは郵便事業を広めるために、1ペニー切手1枚で送ることができるクリスマスカードを発明したのでは、と考えられています。
このクリスマスカードですが、印刷コストが高かったことから、当初はそれほど普及しなかったそうです。その後、1860年代になって印刷技術の進歩により、クリスマスカードの大量生産が可能となりました。そこから少しずつ、クリスマスカードを送る習慣が広まって行きました。
この時期にイギリスからアメリカへ、クリスマスカードの風習が伝わったと考えられ、アメリカでもクリスマスカードが広まったそうです。
ニッポン放送ほか全国ネット
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 朝7:37から(「飯田浩司のOK! Cozy up!」内)
ネット局の放送時間は各放送局のホームページでお確かめください。