パン料理研究家・パンマニア 片山智香子~都内でいちばんの激戦区は
公開: 更新:
黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、パン料理研究家・パンマニアの片山智香子が出演。都内での“パン屋激戦区”について語った。
黒木)今週のゲストはパン料理研究家でパンマニアの片山智香子さんです。「2020年に食べて欲しいパン」というテーマで、東京都内で食べられるオススメのパンを用意していただきました。
片山)こちらは三軒茶屋にある「トリュフベーカリー」というパン屋さんの、「白トリュフの塩パン」です。
黒木)ん~! 美味。
片山)すごくトリュフの香りがしますよね。
黒木)この焼き具合というか香ばしさと、塩加減。絶妙ですね。パンってこんなに美味しいのですね。
片山)こんなに美味しいのです! 塩パンというと、パンに塩がかかっているというイメージがあるかもしれませんが、実はロールパンのような生地にバターを巻き込んで焼き上げて、上に塩をかけるという感じなので、もともと甘じょっぱくて癖になる味です。ここのお店のパンは、なかに白トリュフが入っているので、また香りが高くて。
黒木)うん、いいですね。パンマニアになる理由がわかりました。トリュフベーカリーですから、すべてのパンにトリュフが入っているのですか?
片山)店名がトリュフで、もともとは高級食材を扱っているお店がパン屋さんを開いたという感じです。すべてのパンにトリュフは入っていないのですが。
黒木)パン屋さんだから、いろいろなものがあるという。どのようなきっかけで知ったのですか?
片山)お店の資料が送られて来ることもありますが、パン友(パンの友達)が「こういう店がオープンするらしいよ」と教えてくれて、そこで知ることが多いです。
黒木)パン友ですね。初めての情報が満載の片山さんですが、こんなに美味しいとは思いませんでした。私が食べているパンにも美味しいものはありますが、こういう味付けができるのですね。ちなみにパンは、やはりオーブントースターなどで焼いた方がいいですか?
片山)少しリトーストした方がサックリします。また、このお店はたまごサンドもあって、なかにトリュフが入っています。それもオススメです。
黒木)行きたいです。たまご好きにはたまらないですね。
片山)いろいろなたまごサンドを食べましたが、トリュフが入っているものは他にないですね。
黒木)素晴らしい。パン屋さんは街にいっぱいあって、パンの激戦区などとも言われたりしますが、東京でいちばんの激戦区はどこですか?
片山)「トリュフベーカリー」がある三軒茶屋もそうですが、それ以外では代々木ですね。代々木と言ってもJRの代々木ではなく、代々木上原、代々木八幡など小田急線の方の代々木です。あとは駒沢から都立大学までの間に、パン屋さんがけっこうあります。その辺が激戦区ですかね。
黒木)片山さんがパン屋さんをめぐるときのマイルールがあるそうですが、教えていただけますか?
片山)これだけ食べていると、自分の好きなパンに偏ってしまうので、必ずそこでオススメのパンや人気のパンをスタッフの方に聞きます。会話もできていろいろな情報が得られるし、もし自分がそんなに好んでいないパンだったとしても、それがいちばん人気だと言われたら必ず食べるようにしています。パンの幅が広がって、いままで自分は食べて来なかったけれど、こんなに美味しいパンがあるのだ、と気付くことができます。「こんなに美味しかったんだ」という出会いがあったのが、ミルクフランスです。以前はそれほどミルクフランスを好んで食べることはありませんでした。高田馬場に「馬場FLAT」というお店があるのですが、そちらのミルクフランスのバゲットがカリサクで。いままでミルクフランスをあまり美味しくないと思っていてごめん、というくらい概念が覆されたミルクフランスでした。それからはよく食べるようになって、美味しいミルクフランスのお店がいっぱいあることに気が付きました。
片山智香子(かたやま・ちかこ)/パン料理研究家・パンマニア
■国内外を旅して、食べ歩いたパンは1万個以上というパンマニア!
■2006年にパン教室「ケセラセラ」を開講。ボウル1個でつくる手軽さが話題を呼び、生徒数は述べ2000名を超える人気に!
■全国のパンを紹介する日本最大級コミュニティー「パン屋さんめぐりの会」を主宰。
■著書に『ボウルで3分こねるだけ!ラク!早!カンタン!おうちパン』、『愛しのパン』などがあり、テレビや雑誌など数多くのメディアにも出演。
■羽田空港が好きすぎて、毎日のように通う「羽田空港マニア」の一面もある。
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳