新津駅「越後釜めし(海の幸)」(1080円)~復活をあきらめない! 羽越本線ゆかりの蒸気機関車

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

E653系電車・特急「いなほ」、羽越本線・村上~間島間(2019年撮影)

新潟~酒田・秋田間を結ぶ特急「いなほ」号。
羽越本線・村上~間島間には、デッドセクションが設けられているため、直流・交流両方の電化区間を走ることができるE653系電車が使われています。
また、普通列車には、電化方式に関係なく走行が可能なGV-E400系気動車をはじめとしたディーゼルカーが使用されています。

C57形蒸気機関車+12系客車・快速「SLやまぐち号」、山口線・地福駅(2007年撮影)

羽越本線も電化される昭和40年代までは、蒸気機関車がけん引する列車が健在でした。
いまもJR西日本エリアで活躍するC57形蒸気機関車のトップナンバー・1号機も、国鉄時代は新津機関区を拠点に羽越本線で活躍していたと言います。
しかも、昭和30年代には村上~間島間で土砂崩れに巻き込まれ大きな被害を受けながら復活し、昭和天皇のお召列車の牽引機にも選ばれたという、運のいい“カマ”なのです。

(参考)「新潟の鉄道百年」ほか

越後釜めし(海の幸)

そんな“シゴナナ”1号機の新津時代に思いを馳せていただきたい新津駅の駅弁といえば、「神尾弁当部」の「越後釜めし(海の幸)」(1080円)かもしれません。
もちろん、いまは都道府県を越えた移動が強く自粛されていますので、神尾弁当部の「ネットオーダー(通信販売)」で入手。
羽越本線の風景とSLの画像を観ながら、バーチャル旅気分を楽しむのがよさそうです。

越後釜めし(海の幸)

【おしながき】
・醤油めし(新潟県産コシヒカリ)
・鮭の塩焼き
・ヤリイカの姿煮
・ホタテ煮
・いくらの醤油漬け
・かまぼこ
・錦糸玉子
・山せり漬け

越後釜めし(海の幸)

醤油味のごはんが詰まったずしりと重い陶器釜にかけられた掛け紙を外して蓋を開けると、大きな焼き鮭といくらが“親子”で登場!
やりいかの姿煮とほたての煮つけもゴロッと載っていて、“海の幸”にふさわしい構成です。
「通信販売」のメリットは、陶器製容器の駅弁でも持ち帰りを気にせず購入できること。
釜を普段の料理に再利用すれば、駅弁をいただいた後も、旅気分がず~っと続きます!

E653系電車・特急「いなほ」、羽越本線・五十川~あつみ温泉間

現在は電車や気動車、電気機関車牽引の貨物列車が行き交う羽越本線。
かつてこの地を走ったC57形蒸気機関車1号機は、戦災・震災を乗り越えて、いまも現役の蒸気機関車として多くの人を魅了しています。(5/8現在、「SLやまぐち号」は運休中)
鉄道も駅弁も私たちの生活もみんな苦しい時期ですが、“奇跡の機関車”に思いを馳せて、新津の駅弁をいただきながら、復活を「あきらめない」気持ちをまた新たにいたしました。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/


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