【ライター望月の駅弁膝栗毛】
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287系電車・特急「くろしお」(パンダくろしお)、紀勢本線・冷水浦~加茂郷間
和歌山市の郊外に広がる工業地帯やテーマパークを横目に見ながら、新宮を目指して紀勢本線を駆け抜けて行く287系電車の特急「くろしお」号。
この時間は、人気のラッピング車両「パンダくろしお」がやって来ました。
県庁所在地の和歌山から、パンダたちが暮らす白浜までは、約1時間半。
その先の紀伊勝浦までは、概ね3時間の乗車時間となります。
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287系電車・特急「くろしお」(パンダくろしお)、紀勢本線・和歌山駅
「パンダくろしお」は、2020年7月23日から1編成増えて3編成での運行となりました。
新たに登場した「パンダくろしお」第3編成は、「サステナブルSmileトレイン」と命名され、先頭車両の真ん中には、子どものパンダがちょこんと載っているのが特徴です。
パンダが“親子”で紀州路を駆け抜けて行く様子は、何とも愛らしい風景。
また、世界や世代をつなぐ思いを込め、車両毎に違う色のリボンがデザインされています。
(参考)JR西日本ホームページ
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パンダくろしお弁当
そんな「パンダくろしお」第3編成の運行開始を記念して誕生した駅弁といえば、ズバリ!「パンダくろしお弁当」(600円)です。
神戸を拠点に京阪神の駅弁を手掛ける「淡路屋」の製造で、「アドベンチャーワールド」、JR西日本との共同開発により、令和2(2020)年8月4日から販売されています。
「くろしお」号が発車する、新大阪駅・京都駅などでも販売があります。
(参考)JR西日本ニュースリリース・2020年7月29日分
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パンダくろしお弁当
【おしながき】
・パンダのおむすび 丹波の黒豆煮 海苔
・オムレツ
・ウインナー
・スパゲティ
・茹でブロッコリー
・人参煮
・笹もち
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パンダくろしお弁当
親子パンダと「パンダくろしお」サステナブルSmileトレインのリボンの色がデザインされた掛け紙を外し、ふたを開けると、2個の可愛らしいパンダのおむすびが登場!
お子さんや女性の方が、思わず「かわいい!」と声を上げる様子が目に浮かびます。
ジャイアントパンダの好物・竹に見立てたブロッコリーの彩りもよく、耳に見立てた丹波産の黒豆もいいアクセントで、子どもはもちろん、大人でも朝食にちょうどいいですね。
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ジャイアントパンダの永明
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ジャイアントパンダの良浜
親子といえば、私も先日「パンダくろしお」に揺られて訪れた「アドベンチャーワールド」で、2020年11月22日、17頭目となるジャイアントパンダの赤ちゃんが誕生しました。
訪れた10月末の段階では、お父さんの「永明」(オス・28歳)・お母さんの「良浜」(メス・20歳)共にのんびりと過ごしていたので、このめでたい報せに私も少々びっくり!
これで永明は16頭の父親、良浜は10頭の母親になったそうです。
まずは赤ちゃんパンダが、元気にすくすくと育ってくれることを願いたいですね。
(参考)アドベンチャーワールドホームページ
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アドベンチャーワールド
ちなみに、「パンダくろしお」でアドベンチャーワールドへやって来て、園内をたくさん歩いて、存分に満喫したアナタに、おススメの休憩ポイントがあります。
何と、ひと昔前の新幹線で使われていた座席が、ベンチ代わりに置かれているのです。
しかも一部は、以前の381系「くろしお」でも人気があった“パンダシート”仕様。
このシートを見つけて“Smile”になったアナタは、きっと“鉄分濃いめ“の方でしょう。
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287系電車・特急「くろしお」(パンダくろしお)、紀勢本線・南部駅
東京を朝一番の新幹線から乗り継いで白浜へ向かうことができる特急「くろしお3号」は、毎日「パンダくろしお」で運行されています。
新大阪で「パンダくろしお弁当」を買って朝食代わりにいただけば、その瞬間からジャイアントパンダの愛くるしい表情を見られたときのような“Smile”が生まれることでしょう。
コロナ禍で中国・成都の方が来日できず、初めて日本のスタッフだけでの出産になったという今回、関係者の皆さんは気の抜けない日々が続くかと思いますが、赤ちゃんパンダが無事に公開された際には、また改めて足を運びたい「アドベンチャーワールド」です。
連載情報
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ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/