【ライター望月の駅弁膝栗毛】
中央本線の普通列車として活躍する211系電車。
初期の車両は、国鉄時代の昭和60(1985)年の製造と言いますから、早いもので35年、来年(2021年)で36年となります。
人間で36歳と言えば“年男・年女”ですから、昭和60年は「丑年」だったわけですね。
ちょうど、東北・上越新幹線の上野開業やつくば科学万博があった年でした。
年末の仕事に忙殺される時期、丑年を目前に、牛肉で元気を出したい方もいるのでは。
手ごろにガッツリ牛肉をいただくなら、「炭火焼牛肉ざんまい」(1180円)。
小淵沢駅・甲府駅などの駅弁を手掛ける「丸政」の製造です。
スリーブ式の包装にも電子レンジ対応が謳われており、お土産として買い求め、家で温めなおしていただくことも可能な駅弁です。
【おしながき】
・茶飯
・牛肉の炭火焼き ごま
・玉子焼き
・人参煮
・山菜煮
・桜漬け
温めなおしてふたを開けると、香ばしい炭火焼肉の香りが広がります。
茶飯の上にどっさりと載った牛焼肉は、食べ応え十分。
価格帯も比較的抑えられているのもありがたく、思い切りかき込んで、年末の元気を出すには十分な量ですね。
丑年が待ちきれないアナタ、“フライング牛肉駅弁”を楽しむのもアリでしょう。
甲府駅で接続する身延線の普通列車で活躍する313系電車は、早く製造された編成で、平成11(1999)年の登場ですので、気が付けば20年戦士。
甲府盆地を南へ下って、笛吹川の鉄橋を渡り、下部温泉の先からは富士川沿いへ。
普通列車では終着・富士まで約3時間ののんびりとした旅ですので、甲府から入る方は、駅弁をしっかり買い込んでおくのがいいですね。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/