コーヒーコンサルタント・井崎英典~急須をつかった「浸漬法」という簡単なコーヒーの淹れ方

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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)にコーヒーコンサルタントの井崎英典が出演。「ワールドバリスタチャンピオンシップ」について、また、「浸漬法」というコーヒーの簡単な淹れ方について語った。

コーヒーコンサルタント・井崎英典~急須をつかった「浸漬法」という簡単なコーヒーの淹れ方

井崎英典

黒木)今週のゲストはコーヒーコンサルタントの井崎英典さんです。井崎さんは2012年と2013年、2年連続でバリスタの日本チャンピオンになられ、2014年には世界大会において、アジア人初のワールドバリスタチャンピオンになられたということですが、バリスタの世界大会と日本の大会の違いは何ですか?

井崎)日本大会が日本代表を決める選考会のような感じです。

黒木)その優勝者がワールドバリスタチャンピオンシップに行けると。まずは優勝しないと行けないのですね。

井崎)行けません。

黒木)世界大会では、どういうことをするのですか?

井崎)いま、いろいろなバリスタの大会がありますが、ワールドバリスタチャンピオンシップはその源流となった最も世界的に権威のある大会で、バリスタのW杯に近い感じです。2000年から開催されていて、基本的にはエスプレッソの抽出技術とプレゼンテーションの能力、技術。この3点で評価される大会です。

黒木)やっていらっしゃることはとても細かいことですが、人々のささやかな幸せのために日々頑張っていらっしゃるということですね。

井崎)何気なく飲んでいただくのが、いちばんいいのですよね。ただプロとしてその裏に涙ぐましい努力があるべきだとは思いますし、その細かいことの積み重ねで素晴らしい1杯のコーヒーができるのだと思います。それを「これ美味しいね」と言って飲んでいただければ、それでいいのです。それがコーヒーの役割だと思っています。

黒木)家庭用のコーヒーメーカーでもいいのですか? それともやはり、ドリップで淹れた方がいいのでしょうか?

井崎)それはお好みです。「どれが好きか」という目線で選んでいただければいいと思います。紙のなかにコーヒーを入れて、お湯をかけて重力で抽出するやり方、それがドリップです。もう1つわかりやすいやり方で、「浸漬法」というものがあります。お茶を淹れるときのように粉にお湯を直接かけ、漬け置きして、それを濾すタイプもあります。

黒木)そんなやり方もあるのですね。

井崎)コーヒーは結局、粉と水を混ぜるだけなので、やり方は何でもありです。浸漬法であればコーヒーの器具はいりません。急須のなかにコーヒーの粉を直接入れて、お湯を注いで淹れればコーヒーが飲めますから。普段は急須にはお茶を入れますが、コーヒーの粉を入れてお茶と同じように抽出すればいいだけです。

黒木)でも粉が出て来たりしません?

井崎)それは目の細かいもので濾していただいて。少し微粉は出ますがとても簡単です。そういう淹れ方もできます。

コーヒーコンサルタント・井崎英典~急須をつかった「浸漬法」という簡単なコーヒーの淹れ方

井崎英典

井崎英典(いざき・ひでのり)/コーヒーコンサルタント

■1990年生まれ。福岡県出身。
■中学時代に始めたバドミントンのスポーツ特待生として高校に進学。
■高校中退後、父親が経営するコーヒー店を手伝いながらバリスタに。
■通信制高校に通い大検を取得。法政大学国際文化学部への入学を機に、株式会社「丸山珈琲」に入社。
■2012年に史上最年少で「ジャパンバリスタチャンピオンシップ」優勝。
■2013年にも優勝を飾り2連覇を達成。
■2014年の「ワールドバリスタチャンピオンシップ」で優勝。アジア人初の世界チャンピオンとなる。
■2016年に丸山珈琲を退職し、コンサルタントとしてグローバルに活動。年間200日以上を海外で過ごしつつ、国内外で製品開発やコラボレーションを展開。
■日本マクドナルドのコーヒーメニューの監修や、中国で4500店舗を展開して急成長を遂げるコーヒーチェーン店のチーフコーヒーコンサルタントを務めるなど活躍。
■現在はコーヒーの美味しさや魅力を伝える啓発活動を行っている。

番組情報

黒木瞳のあさナビ

毎週月曜〜金曜 6:41 - 6:47

番組HP

毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳

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