「カセットテープ」は当初、音楽を聴くためのものではなかった?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。6月15日放送分のテーマは「日本のカセットテープの歴史」です。
日本で初めてカセットテープを商品化したのは、当時の日立マクセル(現在のマクセル)です。1966年(昭和41年)7月に「C-60」を発売しました。「C」は「コンパクトカセット」の略で、「60」は“片面30分、両面60分録音できる”という意味です。
マクセルに続いて、同年にはTDKが「シンクロカセット」、ソニーが「マガジンテープ」を発売しています。マクセル、TDK、ソニーという3つのメーカーを中心に、日本のカセットテープの歴史がつくられて行きます。
録音時間も60分だけでなく、30分、46分、90分、120分と、幅がどんどん広がって行きました。
もともとカセットテープは、人が話したことを記録するために開発されたものでしたが、音質が向上するにつれて音楽用として使われるようになります。
1968年、TDKは世界初の音楽用カセットテープ「SD」をアメリカで先行発売し、翌1969年には日本でも発売されました。それに対して1970年、マクセルも音楽用カセットテープ「UD」シリーズを、さらにソニーも「HF」を発売しています。
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