黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(7月22日放送)にOpen Street株式会社 執行役員 CTOの端島忍が出演。CTOとしてシェアリングサービスを提供する際、心掛けていることについて語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。7月19日(月)~7月23日(金)のゲストはOpen Street株式会社 執行役員 CTOの端島忍。4日目は、CTOの仕事について---
黒木)改めましてCTOのお仕事を教えていただけますか?
端島)開発現場にある課題に対する方針を決めます。また、プロダクトを実施する際の策に対して意思決定をしたり、必要であれば、現場に飛び込むこともあります。
黒木)そうなのですね。
端島)あと経営陣のなかで唯一、技術に詳しい立場の人間ですので、ビジネスの議論のなかで、その実現性や安全性などを、技術の観点からコメントする役割もあります。
黒木)他にはどのようなことがありますか?
端島)メンバーたちのモチベーションやそれぞれの成長についても意識しています。私たちが目指している世界観に対しても、強い組織をつくる必要があるので、そこも役割として必要になります。
黒木)職場のリーダーとして、端島さんが心がけていらっしゃることは何かありますか?
端島)新しいチャレンジをして行くなかで、「みんなで一緒に成長して行く」ということを意識しています。
黒木)ご自分も含めてということですか?
端島)大変なことがいろいろと出て来ますが、そのときに、モチベーションを維持しながら前に進むことも意識しています。
黒木)どうやってモチベーションを保つのですか?
端島)まず、私が皆さんに自信を見せなければいけません。リーダーの自信がなくなると、みんな迷ってしまうので、そこは自信を見せながら前に進もうという姿勢を見せながら、「一緒に行こうよ」ということを常に発信しています。
黒木)自信を持つということですね。トラブルが起きることはありませんか?
端島)使うときにIoTのデバイスや通信環境をメインにして仕組みを構築しているので、そこの状況次第で、いろいろな問題が出て来ます。
黒木)スムーズに対処できていますか?
端島)アプリ上で困っているときの導線をつくり、ユーザーさんに対して、「こういうケースであれば、のように案内する」ということを徹底しています。また、コールセンターを設置しているので、ユーザーさんからはそこに電話していただいています。さまざまなトラブルをそこで記録できるので、ハードや物理的な問題があれば、メンテナンスが走り出して解決するなど、一連のことを考慮しながら仕組みをつくっています。
黒木)いまメンテナンスとおっしゃいましたが、1つ1つの乗り物のメンテナンスもやって行かなければいけないわけですよね。
端島)。バッテリーのメンテナンスや自転車特有のパンクの問題などを、定期的にデーターを可視化してメンテナンスのパートナーさんに協力してもらっています。
黒木)倒して壊してしまった場合はどうなるのですか? 保険に入っているのですか?
端島)入っています。トラブルになったときは、保険が適用される前提でサービスをつくっています。移動しますので、そこは避けられません。しかし、そのときには保険があるので、ユーザーさんも安心感があるのではないかと思っています。
黒木)気軽に利用できるということですよね。端島さんの仕事への原動力になっていることは何でしょうか?
端島)家族ではないかと思っています。
黒木)なるほど。
端島)家族の支えがなかったら、ここまで来られないと思っています。家族に対しても、きちんと成果が出したいと思います。
端島忍(はしま・しのぶ)/ Open Street株式会社 執行役員 CTO
■Open Street株式会社
■2016年11月設立。モビリティシェアサービス及びIoTデバイスの開発・提供。
■主にIoTを活用した自転車シェアリングサービス、「HELLO CYCLING(ハローサイクリング)」を運営・展開。
■自社のシェアサイクルを運営するだけでなく、「HELLO CYCLING」をプラット・ホームとして複数のシェアサイクル事業者や自治体が参加。「HELLO CYCLING」のロゴがあるステーションで借りた自転車は「HELLO CYCLING」のロゴがあるステーションであればどこでも返却が可能。
■東京を中心にステーションがどんどん増えていて、1つのアカウントへの登録で、全国をシームレスに移動することが可能になる新しい交通インフラサービスを目指す。
■そのほか、スクーターをシェアする「ハロースクーター」や、 スポーツタイプの自転車e-Bikeをシェアする「KUROAD」などを展開。また駐車場シェアリングサービス「BLUU Smart Parking」も展開。
■将来的には電気をメインに使う乗り物に特化し、EVモビリティの活用を目指す。現在、ENEOSと連携し、超小型EV車の実証実験なども行っている。
この記事の画像(全2枚)
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳