成熟したひまわりが「東の方角」を向く不思議
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。7月28日放送分のテーマは「成熟したひまわりの不思議」です。
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ニッポン放送「羽田美智子のいってらっしゃい」
ひまわりが太陽を追いかけて咲くように見えるのは、「ひまわりの茎に太陽の光が当たる向き」と、「茎の成長の速さの違い」が関係しています。
実は太陽を追って、首を振るように花の向きを変えるのは、同じひまわりでも“成長期にある若いひまわり”だそうです。一般的に「ひまわりは東の方角を向いて咲いている」と言われますが、これは“成熟したひまわり”のことなのだそうです。
では、どうして“成熟したひまわり”は東の方角を向くのでしょうか? それには諸説あります。
1つ目は、「温度を調節するため」。受粉や結実の際に温度が関係していて、日差しが強い西や南の方角を向いていると温度が高過ぎて、逆に北の方角だと低い。ちょうどいい温度は東の方角……という説です。
2つ目は、「夜露を防ぐため」。夏は昼間と夜で気温差が大きく、空気中の水蒸気が夜露や朝露になります。それがひまわりの花に付くと、かなりの重さになって茎にも負担がかかってしまうため、朝日を浴びることで蒸発させてその状態を解消している……という説です。
3つ目は、「病原菌からの予防」。夜露などの湿気による病原菌のまん延を防ぐため、朝日が当たる東の方角を向く……という説です。
ただし、いずれの説もはっきりしたことはわかっていないそうです。