中世ヨーロッパでタマネギが担った「意外な役割」とは
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。8月3日放送分のテーマは「タマネギの歴史」です。
タマネギは西アジアや中央アジア、エジプトなどが原産地とされています。紀元前の時代から栽培されていて、古代エジプトでは「ピラミッドを建設する労働者たちにタマネギを食べさせていた」という記録が残されているそうです。
さらに「旧約聖書」や「千夜一夜物語」にも、タマネギを食べる話が登場しています。
中世の時代、ヨーロッパではニンニクと並んで、タマネギが“魔よけ”として使われていたそうです。さらにヨーロッパで伝染病が流行した際、「タマネギやニンニクが効果的だった」という言い伝えもあるそうです。
タマネギが日本に伝わったのは、江戸時代です。南蛮船で長崎にやって来ましたが、当時は食用ではなく観賞用だったそうです。
日本で食用としてのタマネギ栽培が始まったのは、明治になってからです。1880年(明治13年)には、現在の北海道札幌市で中村磯吉という農家の方が、タマネギの栽培に成功しました。
また同じころ、現在の大阪府南部地方で「泉州たまねぎ」の栽培が始まりました。こうして日本のタマネギの歴史がつくられて行きました。
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