日清食品 安藤徳隆社長 必須栄養素33種類が1食で摂れる「完全栄養食」を準備中

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黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」(9月15日放送)に日清食品株式会社代表取締役社長の安藤徳隆が出演。完全栄養食プロジェクトについて語った。

日清食品株式会社代表取締役社長 安藤徳隆

黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。9月13日(月)~9月17日(金)のゲストは日清食品株式会社代表取締役社長の安藤徳隆。3日目は、完全栄養食プロジェクトについて---

黒木)日本を代表する企業として食卓を支えてきた日清食品ですけれども、いま取り組んでいらっしゃるのが完全栄養食プロジェクトというものですが、これはどのようなプロジェクトなのですか?

安藤)夢のような食事をつくろうということで、見た目や美味しさは普通の食事と一緒で、普通に食堂などで出て来るハンバーグ定食とかナポリタンとか炒飯とかカレーライスとか、見た目は完全に普通の食事なのですけれども、見た目や美味しさはそのままで、カロリーや塩分、糖質、脂質はある程度コントロールされています。たんぱくとか食物繊維とビタミン、ミネラルなど、日本人に必要な必須栄養素が33種類決められているのですけれども、その33種類の栄養素がすべて1食で摂れるということです。

黒木)少し記事を読ませていただいたら、社員の方が社員食堂で17~20日間、朝食と昼食を完全栄養食に切り替えた結果、生活習慣病関連の指標に実際に改善がみられたということです。

安藤)たった3週間食堂で食べてもらっただけで、健康診断で引っかかるような数字が改善傾向にありました。

黒木)未来の食ということですね。

安藤)未来の食なのですけれども、2~3年のうちに皆さんが毎日食べられるような世界の実現に向けていま準備をしています。

「栄養ホールドプレス製法」 ~日清食品「All-in NOODLES 」プレスリリースより

黒木)そういう技術は、最初のインスタントラーメンで長年培った技術が活かされているというお話ですけれども、それはどういうことですか?

安藤)1つの食事のなかに、必要な栄養素をすべて入れてしまいますと、ビタミンやミネラルは苦みやえぐみが出るので、まずくて食べられない。そのまずさをたまたまインスタントラーメンの技術を応用したら解決することができまして、日清食品が完全栄養食の発明に偶然成功したということです。

黒木)素晴らしい。

安藤)減塩1つとっても、美味しい減塩食をつくることは難しい。でも我々はカップヌードルのソルトオフという商品の開発のために、世界中から170種類くらい塩を集めて、塩の研究を重ねて行くうちに、美味しい減塩の方法を見つけました。それを完全栄養食の方に応用するということです。

黒木)減塩食として。

安藤)あとはカップヌードルでノンフライ麵というのがあります。熱風乾燥をして油で揚げないという技術を使い、とんかつなのに油で揚げていない。でも食べてみると、あたかも油で揚げたかのようにできている。油を使っていないので、カロリーも脂質も低いです。熱風乾燥でとんかつを乾燥させたあとに、必要最低限の油を霧状にしてまぶすのです。そうするとフライしたような味がするのです。

黒木)それは食のために、研究に研究を重ねて新しいものをいまやっていらっしゃるのですね。その完全栄養食ということですね。これは実用化には、ほぼ成功しているということなのですけれども、私たちが食べるようになるには、あとどれくらいかかるのですか?

安藤)大量生産するには、生産設備をどうしたらいいかということをいま詰めていまして、皆さまにお届けできるのは、早くて2022年くらいではないかと思います。

黒木)早いですね。

安藤)ただ24時間、完全栄養食に囲まれるような世界をつくるにはまだ5~10年くらいかかるのではないかと思います。

黒木)安藤百福さんの語録で、「どんなに優れた思いつきでも、時代が求めていなければ人の役に立つことはできない」と書かれていますけれども、本当に人の役に立つ食であるということですね。

安藤)うちの創業者がチキンラーメンやカップヌードルを発明したころというのは、世界は飢餓状態だったのです。戦後でとにかく食べ物が足りていなくて、栄養も足りていない人が多かったので、多くの人が簡単にお腹を満たせるものをつくろうということでインスタントラーメンを発明したのです。しかし、飽食の時代になり、肥満が世界的にも問題になって来ています。飽食の時代に食を通してどうやってそれを解決して行くか。

日清食品株式会社代表取締役社長 安藤徳隆

安藤徳隆(あんどう・のりたか)/ 日清食品株式会社代表取締役社長

■1977年6月8日生まれ。大阪府出身。
■祖父で日清食品創業者・安藤百福の鞄持ちを3年間務めた後、2007年に入社。マーケティング本部や経営戦略本部を経て、2015年から日清食品の社長に就任。
■2019年、雑誌「日経ビジネス」の『世界を動かす日本人50』に選出。

番組情報

ENEOSプレゼンツ あさナビ

毎週月曜〜金曜 6:43 - 6:49

番組HP

毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳


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