黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」（12月2日放送）にROSE LABO株式会社の田中綾華が出演。自身が毎月立てている「3つの目標」について語った。

画像を見る（全2枚） 埼玉県深谷市で農薬不使用の”食べられるバラ”の栽培、そのバラを原料とした加工食品と化粧品の開発・販売をするROSE LABO

黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。11月29日（月）～12月3日（金）のゲストはROSE LABO株式会社の田中綾華。4日目は、会社・家族・個人の3つの視点で立てる目標について---

黒木）栽培をされて開発もされているということなのですが、バラの季節は5月～6月ということは、その時期が収穫できる時期なのですか？

田中）そうですね。その時期に最も多くの量が収穫できるのですが、私たちはビニールハウスのなかで栽培を行なっているので、4月～11月まで、ずっと咲き続けてくれています。

黒木）その下の茎はどうするのですか？

田中）茎はそのままにしておくと、次の蕾をつけてくれます。

黒木）上の花だけを獲ってですか？

田中）上の花だけ獲ってそのまま飼料を与えて育てていると、次はそこから別の蕾をつけてくれます。

黒木）え～。そうなのですか！

田中）なので、ずっと咲いてくれますし、農作業自体も他の農家さんに比べたら楽で、1回苗を植えると大体5年から6年くらいは植え替えをしなくても、咲いてくれます。

田中綾華　ROSE LABO株式会社　代表取締役

黒木）ご苦労もたくさんあったと思いますが、いまはどのようなモチベーションでやっていらっしゃるのですか？

田中）創業当初の気持ちとは変わらずやっているのですが、従業員が増えたことにより、より責任感のようなものは芽生えたかなという感じです。

黒木）記事をいろいろと読ませていただくと、会社と家族と個人の3つの視点を忘れないようにして、毎月、目標を1つずつ立てているということですが、具体的に教えていただいてもいいですか？

田中）仕事ばかりしていると、自分の幸せや自分の家族に対する幸せというものが薄くなってしまいます。仕事にぞっこんというようなことも1つの選択肢としてはいいと思うのですが、私の場合は、「仕事は仕事、家族は家族、個人は個人」と、それぞれ切り分けて目標設定をすることによって、仕事も家族も個人も大切にできるような体制を自分のなかで習慣化できるようにしています。「家族に優しくできたかな」とか、「おじいちゃん、おばあちゃんに電話したかな」というようなことを振り返る時間を必ず月に1度、取っています。

黒木）今月の目標はどのようなものですか？

田中）個人の部分でいうと、仕事にも関わるのですが、「熱中する」ということを決めています。

黒木）熱中する？

田中）会社が今年で7年目に突入したのですが、昔のようにメラメラとした気持ちが、会社が安定してきたこともあって少し薄くなって来てしまっているのではないかなと思うところがあって、創業当初のように全力で何もかもやるということを決めました。

黒木）仕事の面では？

田中）仕事の面では、細かい目標を立てているのですが、「プロフェッショナル」というのを目標に置いています。

黒木）お店やショップなども出されているのですよね？

田中）そうですね。青山に出しています。

黒木）ショップがあるとお客様とも直接つながりますよね。

田中）農家だとお客様と直接つながる機会がないのですが、お客様と直接触れ合うことによって、やる気とか達成感につながるのでありがたいなと思います。

田中綾華　ROSE LABO株式会社　代表取締役

田中綾華（たなか・あやか）／ ROSE LABO株式会社　代表取締役

■1993年生まれ。東京都出身。
■大学１年生の頃、「食べられるバラ」があることを知り、大学２年で中退。大阪の「食用バラ農家」でバラつくりの修行を開始。その後、修行を終えて独立。2015年、22歳のときに埼玉県深谷市の農場にビニールハウスを建て、「ROSE LABO」を設立。試行錯誤しながら食用バラの生産を開始。世界初の美容成分高配合の新品種のバラを開発するなど会社を軌道に乗せた。
■理念は「食べられるバラを通して世界中の女性を美しく、健康に、幸せに」。
■田中さんの「ROSE LABO」では、食べられるバラの栽培、バラを配合したジャム、ティーなどの加工食品や化粧品などの商品開発･販売を展開。現在100店舗以上のお店で常設販売されている。
■6次産業を成功させた起業家として、2019年には「マイナビ農業アワード」で最優秀賞を受賞するなど注目され存在に。