無料PCR検査はどのようなときに受ければいいのか
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東京都医師会副会長で感染症担当、「角田外科消化器科医院」院長の角田徹氏が1月13日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。人が集まる場所での感染対策について解説した。
人混みをできる限り避ける
飯田浩司アナウンサー)人の集まる場所についての感染対策ですが、どのようなことが求められているのでしょうか。
角田)個人としては、やはり感染予防の原則ですね。マスク着用、手洗い、換気をする。3密になる場所は避ける。あとは体調が少しでも悪いときは出社しないなど、人に会わないということは大切です。
飯田)無理に出社しない。
角田)一方で、いまのように感染者が増えている時期は、感染の機会を減らすという意味で、人混みを避けていただくことも大切だと思います。
学校や会社で気を付けること
飯田)学校や会社、それから施設を運営されている方もいらっしゃると思いますが、そういったところで気を付けることは何ですか?
角田)学校、あるいは社会活動を回すための会社などは、どんな状況になっても絶対に必要です。ただ、換気に気を付ける、人と人との間を空ける、会議時間を短くするなど、企業や学校ができる対策はあると思います。
寒くても換気は重要
飯田)寒い時期に換気を徹底しているお店は「偉いな」と思う反面、これだけ寒いと抵抗力がなくなってしまうのではないかとも思うのですが、バランスが大事ですか?
角田)バランスですね。温度が下がるかも知れませんが、空気の流れをつくるということは重要です。室内で会議や飲食をするときには、いつもより暖かい格好をして我慢していただきたいと思います。
飯田)ダウンベストを着るなど、服装で調整する。
無料PCR検査はどのようなときに受ければいいのか
飯田)最近、無料でPCR検査を受けられるところが増えていますが、どのようなときに利用したらいいのですか?
角田)症状が出ているときや感染の可能性が高い場合は、医療機関を受診してください。おじいちゃんやおばあちゃんに会いに行く場合や、ワクチンを打っていない方が、人の集まる場所へ行くときなどは、受けていただいた方が安心だと思います。
「感染したかも知れない」と思ったときは
新行市佳アナウンサー)改めてになりますが、発熱して「感染したかも知れない」と思ったときは、どうしたらいいのか教えていただけますでしょうか?
角田)かかりつけのお医者さんがいれば、電話で相談していただきたいと思います。かかりつけ医がいなければ、東京都のホームページには診療・検査医療機関が出ていますし、私ども東京都医師会のホームページでも、診られるところがマップで出て来ます。スマホで自宅に近いところをタップするだけで電話がつながるような状況になっていますから、それを使ってください。区や市など、行政のホームページや広報にも出ていますし、「発熱相談センター」もありますので、そこへ電話していただくという方法もあります。
どの時点で保健所に連絡するのか
新行)「もしかしたら新型コロナウイルスに罹ったかも知れない」というとき、例えば前日に友達と会っていたり、職場の会合などがあった場合は、その時点で(保健所に)連絡を入れた方がいいのですか?
角田)その時点では入れなくていいと思いますが、濃厚接触者の定義として、発症もしくは検査で陽性とわかったときから48時間を振り返るのです。そのため、発症の2日前からマスクを外して会話していた場合、家族の方が濃厚接触者になります。
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飯田浩司アナウンサーと新行市佳アナウンサーが、健康に関する疑問や予防法、症状、治療法などを聞きます