「思いがけぬ出会い」がお腹も心も満たす! 静岡の新作駅弁と新顔電車

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

画像を見る(全6枚) 思いがけぬ出会い弁当

学校や職場に“新顔”が入って約1ヵ月。そろそろ新しい風景にも見慣れてきたころです。東海道本線の静岡地区では、名古屋地区からやって来た”新顔”車両が話題。自分で背もたれの向きを変えられるシートが設けられ、多くの席で進行方向に向かって座れます。前向きに座れば自然と心も“前向き”になれるもの。新しい“前向き”の風が吹く静岡駅に、静岡の3つの老舗が揃って前を向いて作り出した新作駅弁が登場しています。

313系電車・普通列車、東海道本線・新蒲原~富士川間

この春、静岡県内を走る東海道本線を中心に“新顔”車両が加わりました。この電車は、かつて、名古屋地区の中央本線で有料快速としていた車両。名古屋地区に新型車両が登場したことに伴い、静岡地区の車両の設備を改善するため、新たな活躍場所となったようです。名古屋で活躍していた車両が、熱海や国府津にも顔を出すようになったことで、関東地方の車両と“思いがけぬ出会い”を果たす機会も出てきました。

思いがけぬ出会い弁当

静岡ではこの春、駅弁も“思いがけぬ出会い”を果たしました。ともに静岡市を拠点とする全国ブランドの缶詰、はごろもフーズの「シーチキン」とホテイフーズの「やきとり」が、静岡駅弁・東海軒の駅弁としてコラボレーション! その名も「思いがけぬ出会い弁当」(1380円)として4月10日の「駅弁の日」に合わせて発売されました。富士山が描かれた帯も、シーチキン食堂の暖簾をくぐるように、やきとりのヤキヤキ親父が顔をのぞかせています。

画像を見る(全6枚) 思いがけぬ出会い弁当

【おしながき】
・シーチキン炊き込みご飯
・やきとりご飯(茶飯)
・まぐろ串カツ
・黒はんぺん磯辺揚げ
・シーチキン入なすみそ
・シーチキンやきとりボール
・東海軒特製 親子焼き
・シーチキン入マカロニサラダ
・ミニトマト
・桜漬け
・わさび漬け
・抹茶わらび餅

思いがけぬ出会い弁当

開発に約2年をかけたというこの駅弁。東海軒こだわりのお米を使って作られたシーチキンの炊き込みご飯と、炭火やきとりを載せた茶飯の2つの味が楽しめます。おかずも満載で「シーチキンやきとりボール」はコラボの象徴的存在。私はなすみそやマカロニサラダで、シーチキンの万能性に改めて感動しました。マグロの串カツや黒はんぺんの磯辺揚げ、わさび漬けといった静岡らしいおかずや東海軒自慢の親子焼き(だし巻き玉子)も入って、みんなが知っているあの味を見事、「駅弁」という形に昇華させています。

373系電車・特急「ふじかわ」、身延線・西富士宮~沼久保間

全国の方にとって、静岡の旅でいちばんの“思いがけぬ出会い”は、やはり「日本晴れの富士山に出会えた」ときではないでしょうか。春から初夏、温度と湿度が上がっていくにつれ、青空の下、白い雪をかぶった富士山に出逢える確率は、ますます希少なものとなります。まずは出かけてみないことには、“思いがけぬ出会い”も起こらないもの。この大型連休、ご無沙汰の人は新たな景色を求めて、一歩、足を踏み出してみてはいかがでしょうか。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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