「明るい部屋」と「暗い部屋」、どちらで寝ると太りやすいか?
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医師で医療ジャーナリストの森田豊氏が6月7日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。体をリセットするためのさまざまな方法について語った。
食事は大勢で食べた方が疲れにくい
飯田浩司アナウンサー)体をリセットするためのさまざまな方法についてですが、今回はどんなテーマでしょうか。
森田)体をリセットするためには、どのような食事がいいのかということについてお話ししたいと思います。この数年、大人数での会食は控える傾向にありますが、本来、食事は1人で食べるのがいいのか、それとも複数人で食べるのがいいのか。どちらの方がその人にとって疲れにくいのでしょうか?
飯田)気を遣いながらさして仲よくもない会社の人と、「行きがかり上、行かなくては」というので行く飯ほど辛いものはないですよ。
森田)食べる相手にもよるのだと思いますが、「大勢で食事をするときの方が疲れにくい」という研究結果があるのです。
飯田)ええ、そうなのですか?
森田)関西福祉科学大学の研究なのですが、食事をするとき、「いつも1人」と答えた人の割合が、「疲労を感じている重度疲労群」に最も多いということです。状況にもよるのですが、1人で食べると早食いになってしまう。また神経が昂ってしまって興奮モードになる。そして疲れやすくなるのではないかと、この研究論文には書かれています。
飯田)早食いになってしまう。
森田)ただ、「気兼ねなく」ということが難しくて、人と一緒で気を遣うと、逆に疲れてしまいます。
目玉焼きに推奨できる調味料は塩
森田)目玉焼きにかける調味料として、医学的に推奨できるのは、塩とソースのどちらでしょうか?
新行市佳アナウンサー)私はどちらもかけていません。
飯田)何をかけているのですか?
新行)醤油です。
飯田)同じです。醤油。
森田)おすすめしたいのは塩です。開発費用3000万円の味覚センサー「レオ」という機械があるのです。
飯田)「レオ」。
森田)人の味覚を再現したマシンなのですが、これを使って食品を分析すると、5つの味覚である甘味、旨味、塩味、酸味、苦味の割合を客観的な数値で表すことができるのです。
飯田)味覚を再現する機械。
森田)また、「レオ」はその食品に最も相性のよい調味料も判定してくれるのです。目玉焼きですけれども、卵は旨味が強い食べ物であるという結果が得られていまして、調味料として相性がいいのが塩だということなのです。この研究論文を聞いてから、私は塩に変えたのですが、これは美味しい。ぜひおすすめしたいです。
明るい部屋で寝ると太りやすい
森田)では、明るい部屋と暗い部屋、どちらで寝ると太りやすいでしょうか?
飯田)太りやすい?
森田)そのような研究結果があるのです。普通は暗い部屋で寝ますよね。
飯田)そうですね。
森田)でも、薄明かりがついた部屋で寝る方もいらっしゃいますよね。
新行)そうですよね。
飯田)うちは子どもが怖がるから、小さい豆電球のようなものを点けています。
新行)明るい方ですか?
森田)そうなのです。
新行)やはり、そうなのですか。
森田)奈良県立医科大学が2013年に発表しているのですが、明るい部屋で寝ると太りやすくなるのです。豆電球くらいの明るさでも太りやすくなるのではないかということです。
新行)そうなのですか。
森田)この明るさが食欲を高めるホルモンである「グレリン」を増やしてしまい、また食欲を抑える働きのあるホルモン「レプチン」を少なくするのではないかとされているのです。「真っ暗にして寝た方が痩せやすい」という研究結果が出ていますので、参考にしていただければと思います。
番組情報
医師が週替わりで登場。
飯田浩司アナウンサーと新行市佳アナウンサーが、健康に関する疑問や予防法、症状、治療法などを聞きます