鉄道旅にも山歩きにもピッタリな“ハイブリッド”駅弁!

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

やまのごはん

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「駅弁」といえば、鉄道旅の途中でいただくのがベースですが、最近は、駅売りはもちろん、スーパーなどの駅弁大会で買い求めて家でいただくケースも多く見られます。そのなかで、鉄道旅はもちろん、山歩き向けに開発されている“ハイブリッドな”駅弁が、神戸や広島、そして、山梨の小淵沢にもあります。今回は、南アルプス・八ヶ岳の麓で親しまれている、“山の駅弁”をいただいてみました。

キハE200形気動車・普通列車、小海線・小淵沢~甲斐小泉間

キハE200形気動車・普通列車、小海線・小淵沢~甲斐小泉間

車はもちろん、鉄道でもいまではすっかりおなじみとなった「ハイブリッド車両」。ディーゼルエンジンで発電した電気でモーターを回して走る車両のことです。小海線を走るキハE200形気動車は、営業用では世界初の鉄道ハイブリッド車両として平成19(2007)年に登場、今年(2022年)で15年を迎えました。現在は、東日本の観光列車や仙石東北ライン、東海の特急「ひだ」、西日本の「瑞風」、九州・長崎エリアなどでハイブリッド車両が活躍しています。

やまのごはん

やまのごはん

そんなハイブリッド車両も走る小海線の始発駅・小淵沢駅で、春から秋の登山シーズンを中心に、長年販売されている駅弁が、「やまのごはん」(1080円)です。昔ながらの笹の容器に入ったおにぎり駅弁で、山へのお出かけはもちろん、“普段使い”の駅弁としても、十分に美味しい“ハイブリッドな”魅力のある駅弁です。今年(2022年)は4月29日から登場、10月いっぱいまでの販売が予定されています。

やまのごはん

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【おしながき】
・梅にぎり
・味噌にぎり
・おこわにぎり
・ますの塩焼き
・鶏つくね串
・筍煮
・しめじ
・蕗佃煮
・蓮根酢漬け・
・たくあん
・大学いも

やまのごはん

やまのごはん

おにぎりは、定番の梅はもちろん、茶飯にくるみの入った味噌を塗ることでひと手間かけた味噌にぎりと、モチモチ感がたまらないおこわにぎりという3つの味が楽しめます。メインのおかず・ますの塩焼きは、塩分控えめの優しい味わいです。これに鶏のつくね、筍やしめじ、蕗といった山の幸が程よい量で加わって、デザートの大学いもまで飽きさせられることなく、心地よく食べ進めることができます。

211系電車・普通列車、中央本線・穴山~新府間

211系電車・普通列車、中央本線・穴山~新府間

中央本線の特急「あずさ」の合間を縫って走る普通列車は、国鉄時代から東海道本線(東京~浜松間)、東北本線・高崎線などで活躍してきた車両が、いまも活躍しています。この時期は、とくに大きな荷物を持って、乗り込む山の服装をした方が乗りこむことも多い列車で、中央本線では高尾~松本間を中心に、一部は立川、長野まで足を伸ばします。そんな山を楽しむ皆さんと一緒に乗り合わせていただく駅弁もまた、楽しいものです。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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