災害時に怪我をしたらどこへ行けばいいのか

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「平成立石病院」副院長で救急科医師の大桃丈知氏が9月28日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。災害時の医療システムについて語った。

※画像はイメージです

被災地で中心的な役割を担う「災害拠点病院」

新行市佳アナウンサー)災害拠点病院というのは、どのような機能がある病院なのでしょうか?

大桃)阪神・淡路大震災をきっかけに、災害が起きた際、被災地で中心的な役割を担う病院としてできたのが「災害拠点病院」です。

新行)阪神・淡路大震災をきっかけに。

「災害拠点病院」「災害拠点連携病院」「災害医療支援病院」 ~東京都の病院は災害時にはいずれかに属する

大桃)東京ではさらにそのシステムを充実させて、東京にある病院は3つのランクに分けられるようになっています。

新行)3つに。

大桃)1つは災害拠点病院があり、それを支える病院として「災害拠点連携病院」が組織されています。

新行)災害拠点連携病院。

大桃)それ以外に、産婦人科に特化した医療機関や、透析医療に特化した医療機関、精神医療に特化した医療機関などには「災害医療支援病院」という名称が付いています。東京都内の病院は、その3つのいずれかに属することになっています。

新行)東京都内の病院は。

大桃)災害拠点病院は、万が一何かが起こった場合、その地域の救急医療を支える要になると思います。

新行)大桃先生は台風の災害があったとき、災害拠点病院をいくつくらい担当されたのですか?

大桃)「災害派遣医療チーム(DMAT)」としては、千葉県の君津中央病院へ最初に入り、そのあと全日本病院医療支援班(AMAT)の本部機能を持って、北総病院(日本医科大学千葉北総病院)に行きました。最終的には安房地域医療センターに、全日本病院医療支援班(AMAT)として病院機能を支える役割を持って入りました。

新行)そこではどのような対処をされたのですか?

大桃)風台風のため屋根の瓦が飛び、そこに雨が降るので、ブルーシートを屋根にかける作業がありました。その作業をご高齢の方、あるいは高いところでの作業に慣れていない方が担当すると、足を滑らせて屋根から落ちたり、一時は心肺停止状態に陥るケースなどもありました。

新行)転落して。

大桃)私は災害拠点病院の救急センターへフォローに入っていたので、そちらで受け入れを行い、蘇生処置をして、無事に社会復帰につなげることができました。我々が普段から救急医療を展開できるチームを持つことで、そのチームで被災した医療機関を支えられたのです。

大桃丈知氏、新行市佳アナウンサー

災害時に怪我をした場合

新行)災害が起こったときは災害拠点病院が要になるということですが、災害時に怪我をしてしまった場合、私たちが災害拠点病院に行くというのはよくないことでしょうか?

大桃)地域でそれぞれ医療救護体制は整えられているのですが、普段からご病気をお持ちの方は、ぜひかかりつけの先生にご相談していただくといいと思います。

新行)かかりつけ医に。

大桃)また、各地区の医師会が災害医療体制を整えています。「トリアージ」という言葉を聞いたことがあるかも知れませんが、重症なのか中等症なのか、軽症なのか。中等症や重症であれば、どの医療機関にどのタイミングで行ったらよいのかを、各地区医師会の先生方がトリアージしてくれます。まずはそのトリアージの拠点に行き、そこから適切に振り分けられた医療機関に移動することが望ましいと思います。

番組情報

モーニングライフアップ 今日の早起きドクター

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飯田浩司アナウンサーと新行市佳アナウンサーが、健康に関する疑問や予防法、症状、治療法などを聞きます

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