山形新幹線開業30周年記念弁当の第3弾は、「山形の食文化」が満載!

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

いよいよ2022年も押し詰まってきました。ふるさとへ新幹線で帰る方も多いことでしょう。大きなまちから新幹線に乗り込めば、概ね2~3時間以内に、ふるさとの最寄り駅まで、あっという間に連れて行ってくれる、夢の乗り物・新幹線。なかでも山形新幹線に始まった“ミニ新幹線”は、在来線の駅に降り立つことができる分、身近な存在とも言えましょう。そんな山形新幹線開業30周年記念弁当の第3弾が、現在販売されています。

E3系新幹線電車「つばさ」、奥羽本線・板谷駅

E3系新幹線電車「つばさ」、奥羽本線・板谷駅

今年(2022年)で開業30周年を迎えた山形新幹線。初めて新幹線と在来線を直通する“ミニ新幹線”方式が採用され、それまでの新幹線より、ひと回り小ぶりの流線形車両が、在来線を走る様子は、大きく注目されました。30年の時を経て、山形県とJR東日本が、福島~米沢間のトンネル整備を進める覚書を交わす一方、今冬から奥羽本線の板谷、大沢の両駅を普通列車が通過するようになるなど、新たな動きも始まっています。

The山形弁当

The山形弁当

福島~米沢間の板谷峠は、最大38パーミル(1000mで38m登る)の険しい勾配がある日本の鉄道有数の難所ですが、四季折々の美しい車窓が楽しめる区間でもあります。この板谷峠の松川橋梁を、もしも新幹線「つばさ」と485系特急「つばさ」が並走したら……。JRの社員の方が描いたという、そんな夢のある掛け紙で11月から販売されているのが、山形駅弁・もりべんの山形新幹線開業30周年記念弁当「The山形弁当」(1500円)です。

【おしながき】
・山形県産つや姫ごはん 梅干し ごま
・山形肉ごはん
・山形名物 山形牛いも煮
・山形名物玉こんにゃく
・だし巻き玉子
・こごみのごま和え
・郷土自慢の漬物(おみ漬け、赤かぶ酢漬け、小茄子醤油漬け)

The山形弁当

The山形弁当

山形新幹線開業30周年記念弁当の第3弾として登場した「The山形弁当」は、「山形の食文化」がコンセプト。ご飯は、つや姫の白飯と山形名物・肉そばをイメージしたという親鶏のチャーシューが載った「山形肉ごはん」の2つの味が楽しめます。そして、メインのおかずは何といっても「いも煮」。村山地方にある山形駅だけに、肉はもちろん「山形牛」です。さらに、玉こんにゃくやこごみのごま和えなども加わって、山形らしさいっぱいの駅弁です。

E3系新幹線電車「つばさ」、奥羽本線・舟形~新庄間

E3系新幹線電車「つばさ」、奥羽本線・舟形~新庄間

30年前、福島~山形間で開業した「山形新幹線」は、その7年後、平成11(1999)年に新庄まで延伸されて、現在に至ります。半年にわたって山形の駅弁3社から発売された「山形新幹線開業30周年記念弁当」ですが、1月からは第1・2弾とともに販売されると発表されています。年末年始のお出かけも多い機会、山形の味がたっぷり詰まった駅弁で、山形新幹線の旅をより一層、楽しんでみてはいかがでしょうか。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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