瀬戸内ゆかりの海の幸満載! 少し豪華な岡山の「祭ずし」とは?

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

桃太郎の祭ずし 特選

画像を見る(全6枚) 桃太郎の祭ずし 特選

山陽新幹線を「のぞみ」が走るようになって30年、そして、四国連絡特急「しおかぜ」が電車で運行されるようになって30年が経ちました。そんな、岡山エリアの鉄道旅のお供となる岡山駅弁「祭ずし」は今年(2023年)で60年、還暦となります。今回は昨年から販売されているちょっぴり豪華な「祭ずし」をいただいてみました。

N700S新幹線電車「のぞみ」、山陽新幹線・新倉敷~岡山間

N700S新幹線電車「のぞみ」、山陽新幹線・新倉敷~岡山間

晴れ渡る岡山の空の下、山陽新幹線「のぞみ」が、力いっぱい走り抜けていきます。平成4(1992)年、東海道新幹線で運行を開始した「のぞみ」が、山陽新幹線に直通するようになったのは、翌年(1993年)春のこと。今年で山陽新幹線「のぞみ」が走るようになって、30年が経ちました。当初は毎時1本だった山陽「のぞみ」も、平成15(2003)年以降は、毎時3本程度が運行されるようになり、いまは毎時2本以上が博多まで直通します。

桃太郎の祭ずし 特選

桃太郎の祭ずし 特選

山陽「のぞみ」の倍の歴史を歩んでいるのが、今年(2023年)で発売60年を迎える岡山駅弁「祭ずし」。55周年で登場した「桃太郎の祭ずしプレミアム」は、去年(2022年)リニューアルされ、現在はより歴史の重みを感じさせる紺色のパッケージに金の桃の形をした「桃太郎の祭ずし 特選」(2000円)として販売されています。パッケージの裏側には、岡山が誇るばら寿司のお話や岡山駅弁・三好野本店の誕生エピソードが紹介されています。

桃太郎の祭ずし 特選

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【おしながき】
・酢飯(岡山県産朝日米使用)
・錦糸玉子
・瀬戸内産マナガツオ白醤油焼き
・焼き穴子
・ままかり酢漬け
・えび煮
・たこ煮
・ほたてうま煮
・玉子焼き
・れんこん酢漬け
・作州黒豆
・紅生姜

桃太郎の祭ずし 特選

桃太郎の祭ずし 特選

希少な岡山県産朝日米を使った酢飯の上に、海老、穴子、帆立、煮だこ、ままかりなど、瀬戸内ゆかりの海の幸がいっぱいに敷き詰められています。そして真ん中に陣取るのは、西の高級魚「マナガツオ」の白醤油焼きです。これに岡山県産の作州黒豆が点々と載せられていて、酸味が効いた寿司のなかにあって、程よい甘さがいいアクセントになっています。久しぶりの岡山旅なら、ちょっとリッチな祭ずしを選んでみるのも楽しそうです。

8600系電車・特急「しおかぜ」、宇野線・妹尾~備中箕島間

8600系電車・特急「しおかぜ」、宇野線・妹尾~備中箕島間

昨年(2022年)、運行開始50年を迎えた四国・予讃線の特急「しおかぜ」。当初は宇高連絡船を待ち受けて、高松~松山・宇和島間を走る気動車特急でしたが、35年前の瀬戸大橋の開業に伴って岡山発着となり、30年前の予讃線の電化工事の完成によって、多くの列車が電車で運行されるようになりました。平成28(2016)年からは8600系電車も加わって、本州と四国を結ぶ大切な足となっています。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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