ひと工夫したアジで味も良好! 「踊り子」にちなんだ新作駅弁とは?

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

伊豆の踊り子弁当

画像を見る(全6枚) 伊豆の踊り子弁当

昭和56(1981)年10月1日から東京と伊豆半島を結んでいる特急「踊り子」号。現在は通常の「踊り子」と、全車グリーン車の「サフィール踊り子」の2種類が運行されています。そんな「踊り子」号にちなんだ新作駅弁がこの秋から登場。小田原・熱海や東京駅などで販売されています。

E261系電車・特急「サフィール踊り子」、東海道本線・早川~根府川間

E261系電車・特急「サフィール踊り子」、東海道本線・早川~根府川間

令和2(2020)年から、東京・新宿と伊豆急下田を結んでいる全車グリーン車の特急列車「サフィール踊り子」号。平日でも多くの乗客で賑わっている様子が伺えます。東海道本線は、小田原を過ぎ車窓に海が広がると、車内の雰囲気もパッと明るくなって嬉しいもの。週末は真鶴道路の車の列を横に見ながら、列車がスイスイ駆け抜けていく様子もちょっぴり爽快です。そして、食事をしながら移動できるのも、鉄道旅の魅力の1つであります。

伊豆の踊り子弁当

伊豆の踊り子弁当

そんなサフィール踊り子号がパッケージに使われた新作駅弁、「伊豆の踊り子弁当」(1400円)が、9月16日から、小田原を拠点に駅弁を製造する東華軒から登場しました。スリーブ式の包装には、国鉄時代から「踊り子」として活躍してきたグリーンストライプの車両の写真も使われています。こちらの車両は、既に「踊り子」からは引退していますが、一部の車両は、現在も首都圏の臨時列車として運行されています。

伊豆の踊り子弁当

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【おしながき】
・焼き鯵の味ご飯
・金目鯛の照焼き
・小田原籠清のかまぼこ
・玉子焼き
・えび春巻
・蛸の煮付け
・わさび漬け

伊豆の踊り子弁当

伊豆の踊り子弁当

伊豆をイメージした食材を盛り込んだという「伊豆の踊り子弁当」。メインの焼き鯵のほぐし身を混ぜ込んだご飯が心地よい味のバランスで箸が進みます。鯵は干物やたたきのイメージが強いだけにちょっと新鮮な食感。このご飯には、伊豆らしく金目鯛の煮付けに、小田原・籠清(かごせい)の蒲鉾・定番の玉子焼きが載る他、えび春巻、蛸の煮付けも入っています。わさび漬けでアクセントをつけながらいただいていくのが楽しいですね。

E257系電車・特急「踊り子」、伊豆急行線・蓮台寺~伊豆急下田間

E257系電車・特急「踊り子」、伊豆急行線・蓮台寺~伊豆急下田間

現在の「踊り子」は、朝夕の特急「湘南」と共にペニンシュラブルーの帯を巻いたE257系電車が主力として活躍しています。東京~横浜間と湯河原・熱海~伊豆急下田間との乗車なら、最大35%引きとなる「えきねっとトクだ値(チケットレス特急券)」の設定もあり、Suica等を併用すれば、スマートフォン1つで、サクッと伊豆方面へ列車旅が楽しめます。この秋は、伊豆の海や山を眺めながら、自然と温泉に癒されてみてはいかがでしょうか。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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