「駅弁味の陣2023」開幕! 今年は現地へ駅弁を食べに行こう

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

秋は新作駅弁のシーズン。とくに、東日本エリアでは例年10~11月に開催されている「駅弁味の陣」に向けて駅弁各社が新作駅弁を開発しています。駅弁発祥の地とされる宇都宮駅には「燻製」をテーマにしたユニークな新作駅弁が登場しました。駅弁屋さんの新社屋移転記念でもあるこの駅弁。地元の皆さんともコラボした新作とあって、気合が入った逸品に仕上がっています。

E233系電車・普通列車、東北本線・宇都宮~雀宮間

E233系電車・普通列車、東北本線・宇都宮~雀宮間

ようやく秋らしい陽気になってきました。夏の疲れを癒しにお出かけを計画されている方も多いと思います。旅のお供と言えば、やっぱり駅弁。10月1日から東日本エリアを中心に始まっているのが、毎年恒例となった駅弁の人気投票「駅弁味の陣2023」です。駅弁を製造する各社では、新作駅弁を開発したり、ロングセラー駅弁をエントリーするなど、それぞれのスタイルで秋の旅を盛り上げています。

燻煙香箱

燻煙香箱

駅弁発祥の地と云われている宇都宮駅では、駅弁を製造する松廼家が、1年あまりの開発期間をかけた、自信の新作「燻煙香箱(くんえんこうばこ)」(1250円)を発売しました。この駅弁は、栃木県益子町の手作り薫製ハム・ソーセージ・ベーコンの専門店「とん太ファミリー」とのコラボ駅弁。2022年に益子町に移転した松廼家が満を持して地元の方との交流を深めた駅弁を作り上げました。もちろん、「駅弁味の陣2023」にもエントリー中です。

【おしながき】
・白飯
・焼きベーコン
・あらびきソーセージ
・燻し鶏つまみ
・燻し豚なんこつ
・焼きスモーク豆腐
・ゆで玉子
・わさび菜のおひたし

燻煙香箱

燻煙香箱

「燻煙香箱」の通り、ふたを開けた瞬間から燻製の香りがフワッと広がり、食欲をそそってくれます。燻製にされたことで肉のうま味がギュッと凝縮されて、ご飯がどんどん進みます。松廼家によると、パッケージはミステリー小説の文庫本をイメージして作ったそう。パッケージの裏には「とん太ファミリー」の燻製へのこだわりが記されているので、一読してからいただくと、一層美味しく味わえそうです。

E5系新幹線電車「はやぶさ」、東北新幹線・宇都宮~那須塩原間

E5系新幹線電車「はやぶさ」、東北新幹線・宇都宮~那須塩原間

今シーズンの「駅弁味の陣」では、JRグループのデジタル版スタンプ「TRAIN TRIP」に、駅弁のオリジナルスタンプが追加されました。「駅弁味の陣」でこれまで大将軍を受賞した駅弁のある駅(とその周辺)で、スタンプが獲得できると言います。安全に美味しく駅弁をいただくなら、やっぱり駅弁を作っている現地へ足を運ぶのがいちばん! この秋は、「駅弁を旅の目的」に旅を計画されてみてはいかがでしょうか。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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