4月9日、南房総市観光協会が取り組んでいるご当地グルメ「うまアジグルメ」の第3弾お披露目会が開催された。新たに5店舗6メニューが加わり、これで市内22店舗計36のメニューが揃った。

「グランドメルキュール南房総リゾート&スパ」宿泊プランでの、なめろうと季節の野菜、パルメザンチーズとイタリアンドレッシング洋風仕立て
文化庁の「100年フード」にも認定されている南房総地域のアジ文化。なめろう、さんが焼き、たたき、お刺身など、昔から地域に親しまれてきたアジ料理を次世代へと受け継いでいくため、南房総市観光協会では2022年から「南房総うまアジ」として新たなご当地グルメの開発・PRに取り組んでいる。

「房総の駅とみうら・天丼うしおや」 特製 彩りあじてんどん
第3弾のメニューは、湯葉、梅、ゆずこしょうの3種のアジ天と野菜天と骨せんべいが入った「特製彩りあじてんどん」や、アジのほぐし身をルーに加えて煮込んだ「アジのキーマカレー」、油淋鶏をアジバージョンにアレンジした「油淋鯵」といった個性豊かなメニューが追加されている。また、アジの干物作りを体験・試食ができる宿泊プランも。

「房総の駅とみうら・海鮮食堂とみうら亭」 油淋鯵
また今回はアジ料理の提供にとどまらず、南房総のアジにまつわる文化や歴史、豆知識まで語ることができる「食の伝道師うまアジマイスター」に16事業者の19人を認定した。各店舗でメニューの提供と合わせてアジの豆知識を教える「うまアジトリビア」を披露し、記憶に残る体験をしてもらおうという、まさに「アジの魅力を伝える語り部」だ。

”食の伝道師“「うまアジマイスター」に認定された16事業者19名の皆さん
サンセットビーチインかわなの川名三雄さんは「いろいろとルールもあったので考えるところはあった。体験を通して美味しく食べて頂くことを大事にしていきたい」と述べた。

「サンセットビーチインかわな」では自分でアジを捌いて調理してみるプランも
南房総市観光協会の多田福太朗さんは 「100年前から南房総ではアジを食べる文化があり、現代版の新しいアジのメニューを考えていこうというのがスタートだった。アジの温故知新という流れをやっていきたい。それをお店でマイスターに語って頂きたい」とのこと。

「うまアジマイスター認定式」で代表して認定証を受け取った「ベイサイドイン ごんべえ」の女将 小澤澄子さん
清宮信英会長は「マイスターを認定するにあたり、アジについての再発見もかなりあった。自分の知っている事もあれば知らない事もあり、例えば醤(ひしお)を使ってなめろうを作っていたという話もあった。トリビアを知ることで地域がアジを愛している、そんな感じでグルメ展開をしていく。みんながアジに対して愛を持つようになればありがたい」と語った。

南房総市観光協会(左から)事務局長 加藤博和さん、会長の清宮信英さん、副会長の鈴木洋一さん、企画の多田福太朗さん