【ライター望月の駅弁膝栗毛】
お出かけの方も多い大型連休。
私は連休前にたっぷり出かけてきましたので、のんびり都内で過ごしています。
そんなのんびり派の方でも気軽にトレインウォッチングを楽しめるのが、東北新幹線、東北本線(宇都宮・京浜東北・山手線)、常磐線の各列車が並行するJR日暮里駅付近。
ちょうど、E2系新幹線と山手線のE235系電車がやって来ましたよ!
各地へ向かう列車を眺めながら、ご当地ならではの駅弁をいただくのも楽しいひと時。
日暮里から2駅、上野駅の駅弁といえば、何と言っても「上野弁当」(1050円)。
前回ご紹介した時は、新幹線リレー号の特別掛け紙でしたが、通常は「西郷さんとパンダ」という上野らしい顔にして、今年の“旬の顔”が掛け紙を飾っています。
去年(2017年)から、水戸駅弁の「しまだフーズ」が製造、NREが販売を手掛けています。
(特別掛け紙の「上野弁当」)
https://www.1242.com/lf/articles/59311/?cat=gourmet&feat=ekiben
(しまだフーズ)
http://www.kitanoshimada.com/delivery
【お品書き】
・茨城県産コシヒカリ
・老舗上野の海苔
・大洗吉田屋の梅
・鮭
・煮物(里芋、こんにゃく、花人参、スナップエンドウ)
・レンコンのたまり漬け
・つくば鶏幽庵焼き
・納豆の春巻き
・椎茸の肉詰め揚げ
・玉子焼き
・花小丸(魚の練り物)
・常陸牛しぐれ煮
・ごぼう将軍
「しまだフーズ」の駅弁は、優しい味わいが特徴。
肉や魚のおかずでも上品な味付けなので、体にスッと入ってくる印象があります。
白飯、海苔、梅干だけでも十分完食できそうですが、さらにたっぷりのおかず!
このバラエティ豊かなおかずを一つの折で味わえる、何とも贅沢な駅弁です。
常磐線沿線の食材が多いので、特急「ひたち・ときわ」の車内でいただくのがハマりますが、東北方面へ向かう時は、かつて常磐線回りで運行されていた「ゆうづる」や「みちのく」など、多くの特急列車を思い浮かべていただくと、旅情を感じられることでしょう。
夕方5時半前の東北新幹線を下っていくのは、H5系の「はやぶさ33号」。
かつての寝台特急「北斗星1号」は、上野16時50分発でした。
「はやぶさ33号」はこれより遅い時間に東京を出ても、当日中に北海道に到達します。
ちなみに、新函館北斗行の下り最終列車は、東京19:20発の「はやぶさ37号」。
仕事を終えてからでも、フラッと函館まで行けちゃう重宝な列車です。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/