【ライター望月の駅弁膝栗毛】
東京のお隣・神奈川には、様々な鉄道風景があります。
東海道新幹線の小田原~熱海間は、新幹線では貴重な海が見える区間。
特に小田原・熱海停車のひかりやこだまなら、意外にしっかりと海が見えます。
この日は、見られるとラッキー(!?)な、幸せの黄色い新幹線「ドクターイエロー」が、秋の太陽を浴びながら名古屋・新大阪方面へと下っていきました。
自然豊かな山と海の風景もイイですが、横浜の街ナカを走る列車もまたよし。
品川・横浜と三浦半島を結ぶ京急線も、新幹線と同じレール幅(1,435mm)。
看板列車の「快特」は、品川~横浜間を最高時速120kmで駆け抜けます。
横浜駅近くの京急線を訪れた日は、おなじみの赤い電車(1500形)と、少し珍しい羽田空港アクセスのシンボル列車「KEIKYU BLUE SKY TRAIN」がすれ違っていきました。
秋の1日、こんなバラエティ豊かな神奈川の鉄道風景を思い浮かべていただきたい駅弁が、横浜駅弁「崎陽軒」の「秋のかながわ味わい弁当」(960円)です。
「かながわ味わい弁当」は、少しでも多くの方に神奈川を訪れてもらうべく、崎陽軒と神奈川県とタイアップして『かながわを、知り、味わうお弁当』をコンセプトに生まれた駅弁。
季節毎に少し構成を変え、ブラッシュアップされながら、継続的に販売が行われています。
【お品書き】
・白飯(小田原産梅干)
・きのこご飯
・三崎産マグロの生姜煮
・三浦産芽ひじきとぶなしめじと油揚げの炒め煮
・小田原蒲鉾
・昔ながらのシウマイ3個
・玉子焼き
・人参煮
・蓮根煮
・筍煮
・かぼちゃの素揚げ
・ピリ辛大根漬け
・大学芋
箱根・芦ノ湖をメインに神奈川の名所がデザインされた掛け紙を外すと、横浜名物「シウマイ」をはじめ、「三崎産マグロ」「三浦産芽ひじき」「小田原蒲鉾」「小田原産梅干」をはじめとした神奈川県が誇る名物がたっぷりと溢れます。
これに「きのこ」や「かぼちゃ」「さつまいも」など、季節感いっぱいの食材も大きな魅力。
神奈川の魅力がギュッと1つの折に詰まって「960円」という、とてもお得な駅弁です。
神奈川にはJR・私鉄各線、様々な路線がありますが、今度の連休、最もホットな路線は、9月23日に開業110周年を迎える「横浜線」でしょう。
これに合わせJR東日本横浜支社・崎陽軒110周年記念コラボレーション企画として、「JR横浜線開業110周年×崎陽軒創業110周年 記念弁当」が発売されます。
詳しくは、「崎陽軒」のホームページをご確認ください。
秋の連休は、神奈川らしさが詰まった駅弁を片手に、思い思いのシチュエーションで、神奈川の鉄道旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/