【ライター望月の駅弁膝栗毛】
東京と湘南・伊豆を結ぶ特急「踊り子」。
現状、レギュラーの185系「踊り子」、251系の「スーパービュー踊り子」、そして週末運行のE259系「マリンエクスプレス踊り子」と、3つの踊り子があります。
特に185系「踊り子」は、国鉄時代の昭和56(1981)年デビューですので、大きなモーターの音を響かせ、走り抜けていく様子が、今やすっかり郷愁を誘う風景となっています。
3つの「踊り子」を楽しめるように、3つの「肉」を一度に楽しめる駅弁が登場しています。
その名も、「牛豚鶏の味くらべ」(1,100円)。
製造しているのは、7月1日に創業130周年を迎えた小田原駅弁の「東華軒」。
それに先駆けて、6月1日から販売を開始しました。
ズバリ、牛肉・豚肉・鶏肉を、一度に味わえるようにした駅弁という訳です。
【お品書き】
・ご飯(白飯、茶飯)
・牛しぐれ煮
・豚の塩だれ焼き 柚子胡椒のせ
・鶏の生姜焼きと鶏そぼろ
・錦糸卵
・つぼ桜
しぐれ煮が載った牛めし、豚のロース肉を使った塩だれ焼きは、白いご飯。
鶏肉のゾーンは、茶飯が使われており、ご飯は2つの味が楽しめます。
特に豚ロースの塩だれ焼きは、柚子胡椒と相まって風味がよく、ちょっと新鮮な鶏の生姜焼きと共に食欲をそそってくれます。
加えて、鶏肉には小田原セレクション2016にも選ばれた名物の「鶏そぼろ」が添えられており、東華軒らしい駅弁に仕上がっています。
伊豆方面の特急には、新たに豪華なE261系電車が作られるほか、中央線の「あずさ・かいじ」からE257系電車が転属してくることも発表されています。
あと1年半もすれば、湘南・伊豆エリアにも、新しい鉄道風景が広がってきそう・・・。
大きな唸りを上げて走り抜ける、窓の開く特急電車・185系。
今のうちに存分に乗って、撮って満喫しておきたいものです。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/