【ライター望月の駅弁膝栗毛】
夏の疲れもそろそろ出てくる頃。
疲れを癒しに群馬の温泉へ・・・という方もいるはずです。
上野~長野原草津口間で運行されている特急「草津」は、草津温泉をはじめ、伊香保温泉、四万温泉など、吾妻線沿線の温泉地への送迎特急。
651系電車のLEDヘッドマークにも、温泉マークが表示されています。
タキシードボティの異名を持つ651系電車は、元・常磐線の「スーパーひたち」。
今は高崎線で「草津」のほか、朝夕の通勤特急「スワローあかぎ」としても活躍しています。
そんな651系電車の一部には、ぐんま大使・井森美幸さんのラッピング編成も・・・。
群馬で今年も7~9月に開催されている「ググッとぐんま観光キャンペーン」の一環です。
井森さんは80年代、ニッポン放送でも「夢色飛行船」という番組をやっていましたよね。
井森さんのデビューが昭和60(1985)年、651系電車のデビューが平成元(1989)年。
ほぼ“同期”の高崎駅弁を探してみますと・・・ありました!
平成2(1990)年デビューの「岩魚鮨」(1,000円)。
様々なリニューアルを経て、現在の「岩魚鮨」は平成28(2016)年9月21日から販売中。
高崎の駅弁を手掛ける「高崎弁当」が製造しています。
「岩魚鮨」は、酢で〆られた岩魚の押し寿司と、ガリというシンプルな構成。
割り箸とは別に添えられているナイフを使って、切り分けていただきます。
川魚の臭みは無く、さっぱりとした味わい。
岩魚は、上州の清流が育んだものが使われているといいます。
ちなみに、姉妹品には以前、駅弁膝栗毛でもご紹介した「川魚鮨」もあります。
平成26(2014)年から、651系電車で運行されている特急「草津」。
窓枠の下にオレンジ色のラインが入り、停車駅も上野、赤羽、浦和、大宮、熊谷、高崎、新前橋、渋川、中之条、長野原草津口に絞り込まれ、全列車で統一されました。
9月の3連休もよし、10~11月、草津温泉や吾妻渓谷の紅葉シーズンを狙うもよし。
今や希少な上野駅地上ホームから発車する、高崎線昼行特急でのんびりとぐんまの温泉旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/