【ライター望月の駅弁膝栗毛】
京阪神を結ぶJR西日本の看板列車「新快速」。
転換クロスシートを装備した223系・225系電車の12両編成、特急並みの最高時速130kmで運行されていて、大阪~姫路間はおよそ1時間で結ばれています。
運行距離も長く、東は北陸本線の長浜(滋賀県)、敦賀(福井県)などを発着、西は朝夕を中心に山陽本線・上郡、赤穂線・播州赤穂まで足を伸ばす列車もあります。
新快速も発着する播州赤穂は、赤穂浪士(赤穂義士)のふるさと。
討ち入りの時期も近づいて来るこれからは、瀬戸内の牡蠣も美味しくなる時期です。
これに合わせて、今シーズンも姫路駅弁の「まねき食品」から、忠臣蔵ゆかりの陣太鼓をネーミングに冠した「陣太鼓牡蠣ごはん弁当」(1,250円)が登場しています。
姫路駅売店の方から、「プリップリの牡蠣を味わって!」と手渡していただきました。
【お品書き】
・牡蠣だし飯
・牡蠣蒸し焼き
・椎茸煮
・わかめ煮
・玉子焼
・大根甘酢漬
わっぱ形の容器を開けると、牡蠣のだしで炊き込まれて海苔がまぶされたご飯の上に、蒸し焼きされた牡蠣が載っています。
確かにお店の方がおっしゃるように、牡蠣は冷めてもプリッとした食感!
牡蠣自体の味がよく活かされていて、磯の香りを感じながら、たっぷりのわかめと椎茸、玉子焼、香の物でアクセントを付けていただいて行くと、箸がよく進むことでしょう。
京阪神の移動には欠かせない存在の「新快速」。
先ごろ、来年春から一部の新快速に、リクライニング・テーブルやコンセント・Wi-Fiなどを備えた有料座席の「Aシート」(500円)が連結されることが発表されました。
首都圏の普通列車ではグリーン車が当たり前ですが、関西では果たしてどうか?
当初は1日上下4本・1両のみで様子見といった雰囲気もありますが、駅弁好きにはより駅弁をいただきやすい環境ができる訳で、とても有難いことだなぁと思います。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/