【ライター望月の駅弁膝栗毛】
平成27(2015)年3月の金沢開業から、3度目の年末年始を迎えた「北陸新幹線」。
今年の年初め、北陸地方を襲った大雪でも、北陸新幹線は概ね平常運行。
改めて「雪に強い新幹線」として、その高い安定性を証明する形になりました。
東京~富山間・最速2時間8分、東京~金沢間・最速2時間28分。
この1年も新幹線のように、あっという間の1年だった方も多いことでしょう。
今年、駅弁膝栗毛のシリーズ「駅弁屋さんの厨房ですよ!」では、姫路・修善寺・富山・仙台・一ノ関の各駅弁屋さんを訪問しました。
特に7~8月にかけてご紹介した富山駅弁「源」では、2週間にわたって日本の代表する駅弁の1つ、「ますのすし」の製造現場をたっぷりとお届けしました。
そこで1年の締めくくり・大晦日のきょうは、今年登場した新しい「ますのすし」をご紹介!
(源)
http://www.minamoto.co.jp/
2018年秋、富山の新しいブランド米「富富富」が華やかにデビューを飾りました。
今までのコシヒカリの弱点を克服すべく、じつに10年以上の歳月をかけて開発が行われたという新ブランド「富富富」。
これに合わせて「源」でも、酢飯に「富富富」を使ったますのすしを開発し、年末の12月21日からは、「特選ますのすし 富富富」(1900円)の販売を開始しました。
うま味、粘り、香りがよく、全体的な食味のバランスが優れているという「富富富」。
源によると、「富富富」は押寿しにしてもお米の粒がしっかりとしているのが特徴だそう。
その意味でも「富富富」は、“押寿し向き”のお米という訳なんですね。
確かに従来の「ますのすし」以上に、お米のうま味が楽しめるようになったような感覚。
この新しいお米「富富富」の食感は、一度ぜひ味わうべきです。
時代の変化で、私たちの味覚が“脂がのった味わい”を好むようになってきたのに合わせて登場したのが、ますの特別な部位を使って作られた「特選ますのすし」。
人がより一層、“濃厚な味わい”を好むようになり、“お米へのこだわり”を持つようになった平成という時代ならではの「ますのすし」といえましょう。
「特選ますのすし 富富富」は、1月14日までの期間限定販売。
平成30年の締めくくり、平成31年のスタートにふさわしい「ますのすし」です。
3年あまり前、「ウフフ!」のキャッチフレーズと共に金沢まで開業した北陸新幹線。
この年末年始、富山へ帰省されている方、あるいは観光でお出かけになっている方!
ぜひ富山の新しい時代を切り拓くお米「富富富」の味を駅弁で味わってみて下さい。
新しい年は、新しいお米のますのすしで、「フフフ!」と笑って迎えてみませんか?
皆さん、よいお年をお迎えください!
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/