【ライター望月の駅弁膝栗毛】
平成31(2019)年も「ライター望月の駅弁膝栗毛」をよろしくお願いいたします。
この年末年始は、食材の旬を迎えた、北陸・富山の駅弁をお届けしています。
立山連峰をバックに、富山から金沢に向けて走り出した、北陸新幹線「はくたか」号。
「はくたか」の列車名は、立山の開山伝説に由来すると云われます。
在来線・新幹線通じて、昭和40(1965)年以来、半世紀以上の歴史ある愛称です。
国鉄時代の「はくたか」が走っていた時期はもちろん、1世紀以上にわたって、富山駅の利用者と共にある駅弁といえば、何といっても「ますのすし」!
その中で150人以上いるという「源」の職人さんの中でも、ごくわずかな職人さんが1つ1つ手作りで仕上げていくのが、「伝承館ますのすし」です。
この「伝承館ますのすし」の酢飯に、富山の新ブランド米「富富富」を使った「伝承館ますのすし 富富富」(2000円)も、1月4日までの期間限定で販売されています。
押されても粒がしっかりしている“押寿し向き”のお米「富富富」を使うことで、お米1粒1粒までじっくりと味わいが楽しめる「伝承館ますのすし 富富富」。
元々、プレミアムな「ますのすし」であるに関わらず、さらにプレミアムな新米を使った上で、価格は通常版よりお得な「2000円」という文字通り“破格の”価格設定にビックリ!
これは間違いなく手に取るべき・・・と言いたいところですが、源によると、1月4日販売分まで、ほぼ“予約”でいっぱいになっているとのこと。
もしも入手出来たら、平成31年のスタートは、じつに幸先のいいものとなりそうです。
北陸新幹線の最速列車「かがやき」も、昭和63(1988)年のダイヤ改正で生まれた金沢~長岡間の特急列車から数えれば、じつは30年あまりの歴史ある愛称です。
平成から新しい時代へと移り変わる今年も、“かがやき”ある1年となりますように・・・。
そして日々の暮らしに磨きをかけることを怠らず、「ますのすし」のように、時代を超えて“かがやき”ある存在でありたいものですね。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/