【ライター望月の駅弁膝栗毛】
2018年4月から日光線を中心に運行されている205系電車「いろは」。
普段の日は、日光線の普通列車として運行されており、宇都宮発10:38、13:06、15:05の日光行、日光発12:01、14:19、16:00の各列車などに充当されています。
出入口が4つドアから2つドアとなり、車内はボックスシートに改造されていることもあって、宇都宮エリアの普通列車のなかでも、比較的駅弁向きの車両です。
“駅弁発祥の地”とされる宇都宮駅。
現在、駅弁を手掛けている「松廼家」もコンスタントに新作を投入しており、2018年にご紹介した「岩下の新生姜とりめし」は、「駅弁味の陣2018」でも「そそられ将軍」となりました。
じつは、この駅弁味の陣に合わせて、宇都宮ではもう1つ新作が登場。
その名も「とちぎゆめポークのフルーツソースかつ弁当」(1,200円)と言います。
【おしながき】
・白飯
・とちぎゆめポークのとんかつソース漬け(ミツハフルーツソース使用)
・岩下の新生姜
指定生産者が麦が通常より多い飼料で育てているという「とちぎゆめポーク」は、うま味のオレイン酸が多いことから、甘みがより感じられる豚肉。
この肉をカラッと揚げたとんかつに、佐野名物・いもフライ御用達「ミツハフルーツソース」がたっぷりしみ込んでいるのが、「とちぎゆめポークのフルーツソースかつ弁当」です。
栃木ならではのソースの甘味と肉のうま味がじっくり楽しめる駅弁です。
「松廼家」によると、コチラの駅弁は製造数が少ないため、宇都宮駅では昼前の早い段階で売り切れてしまうことも多いそう。
確実に入手したい場合は、予約をしたほうがいいかもしれません。
東北本線(宇都宮線・宇都宮~黒磯間)、日光線を中心に活躍する205系電車。
元は京葉線などで活躍していた車両ということもあり、「いろは」以外の編成はロングシートタイプの車両ですが、日中、生徒たちの下校時間帯を外せばのどかな車内。
駅弁ものんびりと楽しめそうな、栃木のローカル電車の旅です。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/