【ライター望月の駅弁膝栗毛】
いよいよ2月、房総の菜の花と青い海が恋しい季節になって来ました。
下旬の22日からは、すっかり有名になった「かつうらビッグひな祭り」も予定されており、外房線の週末特急「新宿わかしお」号も、一層賑わいそうです。
特に下りの「新宿わかしお」は、千葉駅で8時06分~10分までおよそ4分停まるので、少し買い物ができるのが嬉しいんですよね!
そんな千葉駅の駅弁売場が、きょう(2月1日)から変わりました。
エキナカ商業施設「ペリエ千葉」の、外房線の5・6番ホームを上がった所にある売店が、屋号を「万葉軒 マンヨーケン」として、「マンヨーケン」が運営する店舗になったんです。
千葉の駅ナカに久しぶりに戻って来た「万葉軒」の3文字。
特に地元・千葉の方にとっては、とても嬉しいことではないかと思います。
「万葉軒」復活を記念して、さっそく千葉駅限定の駅弁が販売されています。
その名も、「トンかつ菜の花弁当」(850円)!
千葉駅の駅弁として昭和30年~40年代の発売以来、長きにわたって親しまれて来た2大ロングセラーが、2月限定で初めてのコラボレーションを果たしました。
本日・朝7時発売のできたてを、速報でお届けします!
【お品書き】
・白飯
・豚ロースカツ
・鶏そぼろご飯
・玉子そぼろご飯
・あさり串
・筍煮
・ごま昆布
・香の物(はりはり漬け・奈良漬け・青しその実・紅生姜)
いつものソースがたっぷりしみた千葉駅ならではの「トンかつ」に、彩り華やかな鶏そぼろご飯と玉子そぼろご飯、そしてあさりの串まで1つの折に入りました。
特に注目したいのが、あのトンかつに「ねりからし(マスタード)」が付いたこと!
「マンヨーケン」によると、開発中に“追いソースはあるのになぜ辛子が無いのか?”という素朴な疑問が生まれたことがきっかけだったそう。
確かに、これはいままでありそうでなかった食感。
たっぷりしみ込んだソースのうま味が、辛みで引き立てられて、食欲をそそってくれます。
加えて、トンかつ弁当、菜の花弁当それぞれがギュッと凝縮されていることで、トンかつはもちろん、鶏そぼろ・玉子そぼろの美味しさにも改めて気付くことができました。
1人でいただいても、小腹が空いているときは2人でシェアして楽しんでもよさそうです。
「トンかつ菜の花弁当」は、2月いっぱいの限定販売。
しかも、掛け紙が2種類ありますので、お好みの色を選んでもよし、2度リピートしてしまうのもアリかも(!?)しれません。
なお、千葉駅の「万葉軒 マンヨーケン」では、いつもの「マンヨーケン」の駅弁はもちろん、引き続き各地の駅弁も取り扱っています。
さあ、千葉を駆け抜ける菜の花カラーの列車に揺られながら、2月限定の名物駅弁のコラボを味わって、房総の鉄道旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/