【ライター望月の駅弁膝栗毛】
東海道新幹線で東京から下って行くと、やがて車窓に浜名湖が広がります。
静岡で生まれ育った私の大型連休の定番は、何といっても弁天島周辺での「潮干狩り」。
富士山周辺からも2~3時間かけて、足を伸ばす希少な機会となっていたものです。
ただ、近年は不漁で、残念ながら今シーズンの潮干狩りも中止となってしまいました。
となると、浜名湖といえば、やっぱりアレをいただきたくなりますね。
浜松・浜名湖名物の「うなぎ」です!
浜松駅弁を手掛ける「自笑亭」では、昨年・平成30(2018)年8月18日から新作駅弁の「うなぎまぶし」(1,450円)を、浜松駅と掛川駅で販売しています。
昨今のうなぎを取り巻く厳しい環境のなか、本場・浜松で比較的手ごろな価格帯でうなぎを食べられる有難い駅弁が登場してくれました!
【おしながき】
・白飯
・うなぎの蒲焼
・鰻肝の佃煮
・錦糸玉子
・わさび菜
・紅しょうが
・山椒
ふたを開けると、うなぎの蒲焼とたれのいい香り。
敷き詰められたふわふわの錦糸玉子の下の白飯にも、ちゃんとたれがかかっています。
肝の佃煮も入っていて、わさび菜や紅生姜、山椒がいいアクセントになってくれます。
「価格高騰のなかでも、何とかして浜松のうなぎ駅弁を多くの方に届けたい!」
そんな作り手の皆さんの思いが伝わってくる駅弁だと感じました。
これから静岡は新茶のシーズンを迎えます。
美味しい本場のうなぎをいただいて、本場の新茶で〆られるのも静岡ならでは。
「静岡デスティネーションキャンペーン」はまだまだ始まったばかり。
この春は、浜松周辺の西部、静岡周辺の中部、富士山周辺の東部、そして伊豆半島と広い静岡エリアを、じっくり時間をかけて巡ってみてはいかがでしょうか。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/