沼津駅「鯛めし」(780円)~明治から令和へ! 5つの時代を超えて受け継がれる伝統の味!

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

E233系電車・普通列車沼津行、東海道本線・三島~沼津間

昭和25(1950)年、東海道本線・東京~沼津間で運転を開始した「湘南電車」。
それまで長距離列車は、機関車が客車を牽引する客車列車が主流だったなか、100kmを超える区間で「電車」による運転を実現したことは、大きな時代の転換点となりました。
この東京~沼津間の電車列車が無かったら、後のビジネス特急「こだま」、さらにはいまの全国に広がる新幹線網も無かったのかもしれません。

鯛めし

そんな東海道本線を行き交った汽車、電車たちをずっと見つめてきた駅弁があります。
沼津駅弁「桃中軒」の「鯛めし」(780円)です。
明治の末から大正、昭和、平成と100年以上にわたって受け継がれてきた駅弁で、5月からは「令和」と改元されることで、いよいよ5つ目の時代に入ります。
その意味でも、東海道の鉄道史に思いを馳せるなら欠かすことのできない駅弁です。

鯛めし

【おしながき】
・鯛めし
・鯛西京焼き
・わさび漬け
・黒はんぺん磯辺揚げ
・チキンボール
・芝漬
・抹茶わらび餅

鯛めし

味付けご飯の上にヒメダイや真鯛を使った鯛そぼろが載る、東海道らしい鯛めし駅弁。
鯛の西京焼きも入っているので、2つの鯛の味が楽しめます。
加えて、静岡らしく「黒はんぺん」の磯辺揚げがおかずとして入り、「わさび漬け」が添えられているので、味にピリッとアクセントを付けながらいただくことができます。
昔、沼津駅の機関車付け替えの間、この駅弁でお腹を満たした旅人たちの姿を思い浮かべていただけば、時代の節目に生きる私たちにとっても、感慨深いものがあるでしょう。

N700A新幹線電車、東海道新幹線・三島~新富士間

湘南電車からこだま形電車、さらには時速200kmを超える新幹線へ。
その新幹線も半世紀あまりの間に、0系・100系・300系・700系・N700・N700Aと、大きく進化を遂げ、新しい令和の時代にはN700Sが営業運転を開始するものと思われます。
静岡・東海道を伝統の駅弁と共に鉄道で巡る旅は、日本の鉄道が歩んできた歴史を振り返り、新たな時代への一歩を踏み出す旅となることでしょう。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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