【ライター望月の駅弁膝栗毛】

H5系新幹線電車「はやぶさ」、東北新幹線・那須塩原~宇都宮間
きょう(3/26)で、北海道新幹線・新青森~新函館北斗間が開業して3年を迎えました。
北海道からやって来るライラック、ルピナス、ラベンダーをイメージした「彩香パープル」のラインを巻いたH5系新幹線電車もすっかり東京駅の顔なじみとなっています。
今春のダイヤ改正からは、青函トンネル内の最高時速が160kmにアップしたことで、東京~新函館北斗間は最速3時間58分となり、念願の4時間切りを達成しました。

あつあつとちぎ霧降高原牛めし
羽田空港が遠く、大宮駅が近いエリアの皆さんほどメリットが大きい北海道新幹線。
宇都宮からも羽田へ行くより、「やまびこ」で北上して仙台で「はやぶさ」に乗り継ぐことで、正規料金では飛行機よりも安くてやや速く、函館に到達することができます。
そんな宇都宮の定番駅弁「とちぎ霧降高原牛めし」の加熱式バージョン、冬季限定の「あつあつとちぎ霧降高原牛めし」(1,300円)をご紹介しましょう。

あつあつとちぎ霧降高原牛めし
【おしながき】
・白飯
・牛肉煮(とちぎ霧降高原牛・ごぼう)
・煮玉子
・新生姜甘酢漬け
・辛味惣菜(小松菜、たけのこほか)

あつあつとちぎ霧降高原牛めし
加熱式バージョンでも、基本的に通常の「とちぎ霧降高原牛めし」と同じ構成です。
「とちぎ霧降高原牛」は、指定されたこだわりのエサで育った栃木のブランド牛。
冷めても柔らかく美味しい牛めしですが、もちろん温めれば一層美味しいもの。
煮玉子と合わせて、牛丼感覚が楽しめます。
今シーズンも3月いっぱいまでの販売ですので、お求めの場合はお早めに…。

E2系新幹線電車「やまびこ」、東北新幹線・宇都宮~那須塩原間
さて、東北新幹線では「やまびこ」号でも、残念ながら車内販売が終了しました。
これに先立ち、宇都宮駅弁を手掛ける「松廼家」では、東北新幹線のホームへ駅弁配達サービスを始めています。
【松廼家・駅弁配達サービス利用方法】
(1)前日午後5時までに松廼家(028-634-2426、年中無休)へ電話予約する。
(2)電話で伝えることは4つ
・新幹線の列車名(やまびこ◯◯号など)
・何号車か
・ドアの位置(席番1~10番は東京より、11~20番は新函館北斗より)
・希望の駅弁名と個数
(3)当日、代金をお釣りの無いように用意する。
(4)宇都宮駅到着時に指定されたドアのところでお金と引き換えで駅弁を受け取る。
特に下り・盛岡行「やまびこ」の場合、宇都宮から盛岡までは2時間以上かかります。
加えて、宇都宮11:31発「やまびこ47号」以降の盛岡やまびこは、宇都宮で3~6分程度停まりますので、比較的落ち着いて駅弁の受け取りができるハズです。
列車の窓は開かなくなっても、ホームでの駅弁のやり取りは、鉄道旅らしい楽しみ!
「駅弁発祥の地」にふさわしいこの取り組み、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/