金沢駅「利家御膳」(1,050円)~駅弁で加賀の殿様気分!

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

金沢駅「利家御膳」(1,050円)~駅弁で加賀の殿様気分!

E7系新幹線電車「はくたか」、北陸新幹線・高崎~安中榛名間

5年目を迎え、好調が伝えられる北陸新幹線。
東京から1~2時間という程よい距離感、金沢・富山などの街・観光地が持つ魅力など、様々な好調の背景がありそうですが、首都圏から北陸が身近になったことは確か。
碓氷峠をぐんぐん越えると浅間山がそびえ、千曲川に沿って走れば、気が付くと日本海。
山あり、川あり、海ありという車窓の大きな変化も、北陸新幹線の魅力の1つですね。

金沢駅「利家御膳」(1,050円)~駅弁で加賀の殿様気分!

利家御膳

現在の終点・金沢は、加賀百万石の城下町。
その玄関・金沢駅の駅弁を手掛けるのは、「大友楼」です。
大友家は元禄の頃から加賀藩の料理人として料理に携わり、明治に入ると北陸本線の敷設に尽力した功績から、金沢駅構内での営業が認められました。
その看板商品は、初代藩主・前田利家公にちなんだ「利家御膳」(1,050円)です。

金沢駅「利家御膳」(1,050円)~駅弁で加賀の殿様気分!

利家御膳

【おしながき】
<一の重>
・白飯 梅干し
・五目御飯(ごぼう・たけのこ・こんにゃく・人参・鶏肉・油揚げ)
・大福

<二の重>
・治部煮(ほうれん草・鶏肉・すだれ麩・椎茸・麩・わさび)
・玉子巻き
・はすはさみ揚げ(鶏肉入り)
・焼き鮭
・揚げボール(魚肉)
・かまぼこ
・昆布巻き
・中華いか山菜(いか・せり・きくらげ)

金沢駅「利家御膳」(1,050円)~駅弁で加賀の殿様気分!

利家御膳

利家公をはじめ、歴代加賀藩主が城内で催される宴席で食していた献立の文献をもとに2000年代初頭に作られたという「利家御膳」。
大河ドラマの放映と相まって、金沢を代表する駅弁の1つとなりました。
お殿様が乗る駕籠を模した二段重ねのなかには、加賀の郷土料理・治部煮も…。
本来は鴨肉を使うのが筋だそうですが、駅弁にはつらい価格帯になってしまうことから、鶏肉を使うことで、多くの方が食べやすい治部煮に仕上げたのだそうです。

金沢駅「利家御膳」(1,050円)~駅弁で加賀の殿様気分!

E7系新幹線電車「かがやき」、北陸新幹線・新高岡~金沢間

加賀藩の料理人に由来し、現在も料亭を構える「大友楼」。
その料亭由来の上品な味を1,000円前後の駅弁で楽しめるのは、何とも贅沢です。
加賀の味が詰まった「利家御膳」をいただくなら、やっぱり「“かが”やき」号。
駅弁で加賀の“殿様気分”を味わいながら、北陸エリアの鉄道旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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