新大阪駅「八角弁当」(1131円)~大阪になくてはならない駅弁!
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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
今年(2019年)春のダイヤ改正で、新たに開業したJR「おおさか東線」。
東海道・山陽新幹線の新大阪から、片町線(学研都市線)の放出(はなてん)を経由し、関西本線(大和路線)の久宝寺の間を結ぶ路線です。
看板列車は、関西本線に直通して奈良まで運行される1日4往復の「直通快速」。
新大阪~奈良間は最速52分で“直結“され、山陽新幹線とのアクセスが良くなりました。
「おおさか東線」は、この区間を通っていた「城東貨物線」を旅客化して生まれた路線。
日中は新大阪~久宝寺間の各駅に停まる普通列車が、国鉄からの201系電車によって、概ね15分間隔で運行されています。
平日夕方、一通り乗ってみた印象では、新幹線に乗り継ぐと思しき大きな荷物を持った方が多く見られ、早くも“新大阪直通”のメリットを享受されている方も少なくないようです。
そんな新大阪駅で新幹線に乗り継ぐとき、どの駅弁を選ぶか迷いますね。
大阪ならではの駅弁をチョイスするなら、「水了軒」の「八角弁当」(1131円)!
国鉄時代の昭和50(1975)年に登場した、40年以上の伝統を誇る駅弁です。
平成に入って一時販売が中断した時期もありましたが、現段階では、新幹線新大阪駅の改札内にある、ジェイアール東海パッセンジャーズの一部売店で販売されています。
【お品書き】
・ご飯
・赤魚味噌祐庵焼き
・煮物(鶏・里芋・茄子・高野豆腐ほか)
・烏賊雲丹焼き
・出汁巻き玉子
・昆布巻き
・白花豆
・しば漬け
昔からの俵型ご飯と焼き魚、煮物を中心とした幕の内系のおかずが、八角形の経木の折にたっぷり入っていて、いただく度に安心感を覚えます。
特に煮物は、関西らしい上品な味付けが特徴で、最大のこだわりは特注の専用釜でおよそ50分をかけて作る高野豆腐なんだそう。
やっぱりこの駅弁をいただかずに、大阪から新幹線に乗ることはできません。
おおさか東線の201系電車は、まだまだ活躍してくれそうですが、大阪をぐるっと一周する大阪環状線の201系電車は、令和元(2019)年6月7日での引退が発表されています。
これで大阪環状線は、新型3ドアの323系電車で統一され、乗車位置も統一されます。
首都圏の方にとっても懐かしさを感じるオレンジ色の201系電車の活躍は、あと少し。
最後まで安全に、大阪の皆さん・大阪を訪れた皆さんを運び続けてもらいたいものです。
(参考)JR西日本ニュースリリース(2019年5月10日)
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/