【ライター望月の駅弁膝栗毛】
週末の上越妙高駅で、北陸新幹線「はくたか553号」の到着を受けて発車するのが、新潟エリアで活躍する観光列車「越乃Shu*Kura」です。
通常は上越妙高から十日町発着で運行されますが、越後湯沢発着の「ゆざわShu*Kura」、新潟発着の「柳都Shu*Kura」として運行される日があります。
この日は、越後湯沢行の「ゆざわShu*Kura」として、上越妙高駅を発車して行きました。
食をメインテーマに「デスティネーションキャンペーン」を開催中の新潟県・庄内エリア。
新潟の鉄道旅を楽しむなら、やっぱり駅弁を買って、列車に乗り込みたいものです。
直江津を拠点に上越妙高駅でも駅弁を販売するのが、おなじみ「ホテルハイマート」。
現在開催中の「駅弁味の陣2019」に出陣しているのは、「さけめし」(1200円)です。
見た目には、以前ご紹介した「鱈めし」の姉妹品のような印象を受けますね。
【おしながき】
・塩昆布の炊き込みご飯
・焼き鮭のほぐし身
・いくら醤油漬け
・錦糸玉子
・漬物ほか
・あんず
いただく度に、そのふんわりとした食感に作り手の愛情を感じる鮭のほぐし身。
「ホテルハイマート」によると、焼き上げた鮭を1つ1つ手作業でほぐしているのだそうです。
いくらの醤油漬けなどでアクセントを付けながら、塩昆布の炊き込みご飯と一緒にいただくと、どんどん箸が進んでいきます。
じつはホテルハイマートの社員さんをはじめ、地元・上越の皆さんには、「鱈めし」以上に、この「さけめし」の熱烈なファンが多いのだそう。
地元に愛される駅弁をいただくと、旅人の心も、自然と温かい気持ちになるものです。
北陸新幹線が台風19号の影響で2週間近く長野~上越妙高間で運休したため、首都圏からのメインルートが途絶えた上越妙高駅も閑散として、駅弁もとても厳しかったと言います。
この上越妙高を拠点として、上越・中越エリアを中心に新潟の酒と食を一緒に楽しめるのが快速列車「越乃Shu*Kura」です。
季節が実りの秋から魚がより一層美味しくなる冬へ移りゆくなか、駅弁と共に新潟の鉄道旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/