チワワとドッグスポーツに挑戦! 犬の笑顔が見たいから

By -  公開:  更新:

【ペットと一緒に vol.224】by 臼井京音

ニッポン放送「ペットと一緒に」

約15年前、中島なおみさんは愛犬のチワワとドッグスポーツのアジリティーに初挑戦をしました。当時、生き生きとした表情で駆けるチワワが話題になり、現在はアジリティーをするチワワも増えたと言います。

そして約1年半前、なおみさんは3代目のチワワとアジリティーを再開。今回は、なおみさんと愛犬のヒストリーとチャレンジの日々を紹介します。

 

チワワで再びアジリティー

この連載で以前紹介した、チワワとドッグスポーツを楽しむ中島なおみさん

初代のしえろちゃんが12歳でアジリティーを引退してから6年ほどブランクがありましたが、2019年の3月から、中島家3代目のチワワのいりすちゃんと再びアジリティーの練習を始めました。

アジリティーの練習場にて

「いりすは活発なタイプだったので、もしかしてアジリティーが好きになるかも! と思い練習に連れて行ったところ、目をキラキラと輝かせてくれたんです」と、なおみさん。

その活発さに気づくきっかけが、いりすちゃんを迎えてすぐにあったとも振り返ります。

現在3歳のいりすちゃん

「いりすが生後半年弱のころ、私が肩にかけたキャリーバッグからいきなり飛び降りたんですよ。キャンキャンと悲鳴をあげていたので骨折したと思ったのですが、幸い事なきを得ました。これまでの2頭のチワワはバッグ内でおとなしくしていたので、油断してリードフックをしなかったのが災いしました。猛省して、以後はもちろんリードフックや落下予防策は欠かしません」

そんなエピソードを持ついりすちゃんは、初めは恐る恐る歩みを進める犬も多い“シーソー”の先端まで、物怖じすることなく進んで行くなど、練習スタート直後からアジリティー向きの特性を発揮したとか。

「いりすはアジリティーの障害物にまったく臆することなく、トンネルもハードルも、あっさりクリアしました。しかも、我が家で迎えた3頭のチワワのなかで、運動神経もやる気もいちばん高いんです」

そう語るなおみさんは、久しぶりにアジリティーの大会への出場を決意したそうです。

シーソーの先端に突き進む、いりすちゃん

飼い主が動けない!?

なおみさんは、学生時代はバスケットボール部に所属するなど、大の運動好き。そこで、2代目のチワワのるしあちゃんとも、かつてアジリティーに挑戦をしたと言います。

「けれども、るしあはアジリティーが嫌いではなさそうですが、すごく好きでもなさそうでした。なので、私がいろいろと求めると、るしあの負担になってしまうと思い、短期間でチャレンジは終えました。るしあと一緒に行ったアジリティーは、『るったん、ゴールしてくれてありがとう』という気持ちでいっぱいになりましたね」

愛犬との旅行も中島家の楽しみのひとつ

るしあちゃんとはアジリティーを行わなかったので、約6年間のブランクが空いたなおみさん。実は、アジリティーを再開して思わぬ事態に陥ったと語ります。

「大会ではゴールタイムを競うアジリティーは、犬だけが走る競技ではなく、飼い主もスピーディーに並走しなければなりません。ところが、6年ぶりにコースに出てみると、気持ちはついて行っているのに足がついて行かないんです(笑)。とにかく足が思うように動かず、走れない! これでは、せっかくのいりすの頑張りをムダにしてしまうかも知れない……。そう焦り、大会の出場を目指して私自身が自宅でストレッチや筋トレの“闇練”に励むことにしました」

「ママも頑張って速く走るからね~!」

競技会の楽しみは成績だけではない

なおみさんといりすちゃんのペアは、2020年10月、OPDES(オプデス)という団体が主催するアジリティーの大会に出場しました。

「トイ・プードル、パピヨン、ミニチュア・ダックスフンドなど体高30cmまでの犬のクラスで、1席を獲得できました。私の“闇練”の成果もきっとありましたね(笑)。何より、久々の競技大会は本当に楽しめました。いりすの『うまく走れたね、ママ!』と言っているかのような満足そうな顔が忘れられません」と、なおみさんは微笑みます。

アジリティーの競技会の表彰台にて

アジリティーの大会では、競技や成績だけではない楽しみもあると言います。

「アジ仲間との大会でのおしゃべりや、他のチワワの参加ペアのママさんから『小さなチワワさんだけど、すごく頑張っていましたね』などと声をかけられることです」

なおみさんには“アジ友”とも呼べる仲間がいて、年に数回、練習ではない日に会食をしたり、夏には犬連れ旅行にも一緒に出かけるとか。

「愛犬との一体感を味わえるドッグスポーツをとおして、こんなにすばらしい友人までできるなんて。初代のしえろと、チワワだからと諦めずにアジリティーに挑戦してよかったと心から思います」

大会での1コマ

愛犬と一緒に心身ともに健康に

しえろちゃんと競技会に出ていたときは、高い成績を目標にしていたなおみさんですが、いりすちゃんとの競技会はお互いが楽しむことが最優先で、その結果として好成績が得られればうれしいそうです。

「ブランクを経てのアジリティーへの向き合い方は、昔とは異なっている気がしました。アジリティーの練習では、それまでできなかったことがクリアできるだけでうれしいんです」と、笑顔をこぼすなおみさん。

「寒くなって来ましたが、競技会ではチワワとは言え防寒着を着たままコースに入れないため、練習でもいりすには洋服を着せていません。最初は寒そうにしていましたが、とにかくいりすは集中力が高いので、いざ練習が始まると寒さもまったく気にならないようです。新型コロナ禍でも、“アジ練”は屋外なので継続して行えますし、飼い主も愛犬も週に1回、寒空の下で薄着で健康的に運動できるのもいいんですよね」

太陽の光も浴びながら練習に励んでいます

練習を終えて帰宅したら、なおみさんはいりすちゃんにマッサージやTタッチを行うそうです。

「初代のしえろとアジリティーを始めたのがきっかけで学んだドッグマッサージやTタッチが、その後、私自身の仕事にまでなるとは思いもよりませんでしたが、もちろん、いりすの心身のケアにも役立てています」

なおみさんの施術後は、いりすちゃんは必ず眠ってしまうのだとか。

自宅ではほとんど寝ているという、いりすちゃん

「いりすは、3頭のチワワのなかでいちばんよく寝る子でもあるんですよ」

そう言いながら笑うなおみさんといりすちゃんの生活は、スタートしてからまだ3年ほど。この先も、数多くのチャレンジと笑顔の日々が待っているに違いありません。

連載情報

ペットと一緒に

ペットにまつわる様々な雑学やエピソードを紹介していきます!

著者:臼井京音
ドッグライターとして20年以上、日本や世界の犬事情を取材。小学生時代からの愛読誌『愛犬の友』をはじめ、新聞、週刊誌、書籍、ペット専門誌、Web媒体等で執筆活動を行う。30歳を過ぎてオーストラリアで犬の行動カウンセリングを学び、2007~2017年まで東京都中央区で「犬の幼稚園Urban Paws」も運営。主な著書は『室内犬の気持ちがわかる本』、タイの小島の犬のモノクロ写真集『うみいぬ』。かつてはヨークシャー・テリア、現在はノーリッチ・テリア2頭と暮らす。東京都中央区の動物との共生推進員。


Page top