黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「あさナビ」に株式会社ベアーズ取締役副社長の高橋ゆきが出演。ベアーズの今後について語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「あさナビ」。2月14日(月)~2月18日(金)のゲストは株式会社ベアーズ取締役副社長の高橋ゆき。5日目は、これからのベアーズについて---
黒木)ベアーズは社会のエッセンシャルワーカーとして、いろいろな方から愛される会社になられたわけですが、これからはエッセンシャルワーカーとしてだけでなく、新しい暮らしのインフラになるということです。普通は家事代行と言うと、サービス業ではないですか。
高橋)そうですね。
黒木)しかし、サービス業ではなく、本当に「なくてはならないもの」にして行きたいということです。その志を貫いていらっしゃいますよね。
高橋)生きていく上で大切なことは、「誰と」「何を」ということだと思います。男性にも女性にも頑張り屋さんの方は多いのですが、コロナ禍になり、「自分でなくてはいけないことは何か」ということを立ち止まって考える人は多くなったと思います。
黒木)コロナ禍で。
高橋)自分でなくてもいいことで、心と体を疲れさせたり、落ち込んだりすることはもったいないと思います。もっと、「自分でなくてはいけないこと」に命という名の時間を全力で投球して、それ以外の部分では、もっと他人に頼ってもいいと思います。
黒木)それ以外の部分では。
高橋)一方で、自分の経験を生かして、目の前にいる人の役に立つ。人生のお役に立てるような職業が1つでも増えればと思います。これはベアーズだけでなく、同業者はみんな同じ心でいます。同業者同士が争うわけではなく、みんな同じ心で手を取り合って社会をつくって行ければと思います。
黒木)なるほど。
高橋)「頼れる社会」というのは、実は「頼り合う社会」なのです。私たちベアーズレディも決して頼られる側ばかりではないのです。実は利用者である方もたくさんいらっしゃいます。そういう社会が成り立って行けばいいなと思います。
黒木)そうすると「家族の幸せって何だろう」とか、「何のために働いているのだろう」など、いろいろなことを考えさせられますよね。家事というものから。
高橋)私もですけれど、毎日、「誰かに助けられて生きているな」と思います。
黒木)よく使っていらっしゃる「幸動(こうどう)」する。それが礎になっているのだろうということを感じました。
高橋)心の底から、「誰かを幸せにしたい」という思いでの動きは、偉大なるパワーを発揮して、必ず幸せに結びついて行くと思います。そういう「幸動力」を大切にして、「幸循環(こうじゅんかん)」を日本の社会に起こして行きたいと思います。
黒木)そして、ご家庭の幸せ度数を上げるお手伝いをされて行きたいという。そこが変わらないので、これからの目標も、それを続けて行くということですよね。
高橋)そうですね。いま「SDGs」という言葉がありますけれど、個人の幸せを表した「ウェルビーイング」という言葉が次に登場しています。幸福度というのは、各家庭、企業、社会、国がこれから考えて行かなければいけないと思います。大きくても小さくても「いま幸せである」と自覚することが豊かな生き方だと思っています。
高橋ゆき(たかはし・ゆき)/ 株式会社ベアーズ 取締役副社長
■家事代行サービスのパイオニア「株式会社ベアーズ」の取締役副社長。
■社内では主にブランディング、マーケティング、新サービス開発、人材育成担当。
■家事代行サービス業界の成長と発展を目指す「一般社団法人 全国家事代行サービス協会」の会長を務める。
■経営者として、各種ビジネスコンテストの審査員や、ビジネススクールのコメンテーターを務めるほか、家事研究家、日本の暮らし方研究家としても、テレビ・雑誌などで幅広く活躍中。
■2015年 には世界初の家事大学設立、学長として新たな挑戦を開始。
■TBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」、読売テレビ・日本テレビ系ドラマ「極主夫道」では家事監修を担当。1男1女の母。
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳