災害時などに医療活動を行う医師の「予備自衛官」としての任務

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「平成立石病院」副院長で救急科医師の大桃丈知氏が9月26日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。予備自衛官の医師としての仕事について解説した。

※画像はイメージです

予備自衛官とは

新行市佳アナウンサー)大桃先生は医師である一方で予備自衛官でもいらっしゃいます。予備自衛官とはどういうものなのか教えていただけますか?

大桃)予備自衛官は、普段、自衛隊に勤務しておられる方の予備戦力と考えていただいていいと思います。

新行)予備戦力。

大桃)普段は企業に勤務しているのですが、災害などが起こると、自衛隊から招集がかかります。その際、「自衛官」という資格を与えられ、本職の自衛官の方々と一緒に仕事をしていく立場の人たちのことです。

衛生科の予備自衛官は100人を超える ~普段は病院などに勤める

新行)大桃先生が予備自衛官になろうと思ったきっかけは何だったのですか?

大桃)私が任官したのは、まだ東日本大震災が起こる前でした。私の父が昔、公務員だったものですから、「余裕ができたら最後は国に尽くせ」と常々言っていたのです。

新行)そうだったのですね。

大桃)そして、自分自身の生活に少し時間的な余裕ができたとき、「国に尽くせて自分の職を活かせる職種は何だろう」と考えていたころ、ちょうど「公募予備自衛官」の制度が始まったのです。予備自衛官であれば、災害時などに自分の職も活かせると思い、応募してこの道に進みました。

新行)大桃先生のように、医師でありながら予備自衛官も務めていらっしゃる方は、どれくらいいるのですか?

大桃)医師以外にも看護師さんや薬剤師さんなど、病院に勤務しているような医療職種の方々がたくさんいらっしゃいます。我々衛生職種だけで集まって、年に1度ないし2度の訓練を行うのですけれども、そのときは衛生科の部隊だけで100人を超える規模になります。

大桃丈知氏、新行市佳アナウンサー

肩書は「予備二等陸佐」 ~ジェームズ・ボンドと同級の役職

新行)100人というと多いようにも思いますが、まだ足りないという感じなのでしょうか?

大桃)日本は少子高齢社会に突入していますので、本職の自衛官の方々の数も決して充足してはいません。ですので、限りなく効率的な運用を本職の自衛官の方々にやっていただいて、足りない部分を我々、予備役の者が担当するというのがいちばん理想的ではないかと思います。

新行)先生の肩書は何になるのでしょうか?

大桃)私は陸上自衛隊所属の予備自衛官ですので、「予備二等陸佐」が肩書にはなります。ジェームズ・ボンドが中佐という肩書になっていますが、それと同じくらいの役職になります。

令和元年の台風災害時は陸上総隊における医務官室・増強幕僚として携わる

新行)これまでいろいろな現場に出動されたと思いますが、印象に残っている現場はありますか?

大桃)令和元年の台風災害のときに「陸上総隊」という部隊で、医務官室の増強幕僚として携わらせていただきました。日本は非常に災害が多い国ですので、困ったときには本職の自衛官、そして我々のような予備自衛官が皆さま方をお支えするというシステムがあることを知っていただきたいです。

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