【ライター望月の駅弁膝栗毛】
トンネルを抜け「白糸川橋梁」を渡って根府川駅に入って来るのは、E233系の上り普通列車。
「熱海線」時代の大正12(1923)年、関東大震災で倒壊した後、現在の橋が作られました。
かつてはブルートレインが渡る様子をシルエットで撮られた写真に、心動かされたもの。
現在は防風柵が設けられましたが、みかん山を横目に入ってくる列車は西湘らしい風景です。
この「白糸川橋梁」は、「かながわの橋100選」の1つにも選ばれています。
東海道本線の小田原以東は、貨物線が作られているため、ホームで待っていても、貨物列車の通過待ちということはまずありません。
しかし、小田原以西は、旅客列車も貨物列車も同じ線路を走ります。
特に深夜から早朝にかけては、貨物列車のほうが「主役」といってもいい時間帯。
昭和50年代に作られたEF65形電気機関車が先頭に立つ貨物列車もまだまだ健在です。
長い編成の貨物列車を引っ張る機関車の力強い走りを見ると、「アチィー!疲れた」とか言っている場合じゃないという気持ちになれるかも!?
元気を出したい時は、やっぱり肉に惹かれますよね!
今回は、小田原駅弁の「箱根山麓豚 カルビ&ロース」(1,080円)をご紹介しましょう。
調製元は、老舗駅弁屋さんの「東華軒」です。
【お品書き】
・ご飯
・箱根山麓豚甘だれカルビ
・箱根山麓豚甘だれロース
・箱根山麓豚しぐれ煮
・わさび三舞
・桜かつお大根
「箱根山麓豚弁当」・・・実は駅弁膝栗毛で取り上げるのは2回目です。
昨年末の紹介後、今年に入って「箱根山麓豚弁当 カルビ&ロース」にリニューアルしました。
これに伴って従来のカルビonlyだけでなく、贅沢にもロースと2つの味の食べ比べも可能に。
もちろん、箱根西麓野菜の漬物は健在です。
ずっと同じように見えて、ちょくちょくリニューアルされているのが「駅弁」なのです。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/