【ライター望月の駅弁膝栗毛】
平成30(2018)年も、「ライター望月の駅弁膝栗毛」をよろしくお願いいたします。
昨年末12月23日、中央線特急「スーパーあずさ」に新型車両・E353系がデビューしました。
「スーパーあずさ」に新型車両が登場するのは、平成5(1993)年以来、およそ25年ぶり。
カーブの多い中央本線を高速で走るべく、従来のE351系電車が振子式を採用したのに対し
新しいE353系では空気ばね式車体傾斜装置を使い、乗り心地の向上が図られています。
E353系のデビューに際し、東京の駅弁屋さんも記念の駅弁を登場させましたが、中央本線・小淵沢駅の駅弁屋、「丸政」にも12月23日から新作が登場しました。
その名も、「E353系 new AZUSAべんとう」(1080円)!
一昨年のあずさ50周年記念駅弁では181系電車でしたが、今回はE353系電車がペーパークラフトで登場、行先も片方は12号車・新宿、反対は1号車・松本の表示になっていました。
【お品書き】
・カレーピラフ
・子持ちきくらげおにぎり
・ポテトフライ
・赤カブ
・ハンバーグ
・鶏からあげ
・ポークソーセージ
・スパゲティ
・シュウマイ
・玉子焼き
・りんごゼリー
この年末年始随一の鉄道の明るい話題である「E353系デビュー」とあって、二段重ね駅弁で、ちびっ子たちが喜びそうな構成となった駅弁です。
その中で「そば屋の天むす」をアレンジしたとみられるおにぎりが、ちょっぴりオトナの味。
いずれにしても、新しい年に、新しい車両に乗って、新しい駅弁をいただけば、いい1年になりそうな気持ちになれることでしょう。
現在は、特急「スーパーあずさ」の4往復で乗車することが出来るE353系電車。
今年3月17日のダイヤ改正以降は、全ての「スーパーあずさ」がこの車両となります。
私も実際に乗車してみましたが、確かに揺れが少なく、テーブルが大きくなり、普通車でも各座席に電源コンセントが付いて、スマートフォンの充電・PC作業もやりやすくなりました。
新しい年に、新しい車両が、中央本線の「新しい顔」になろうとしているわけです。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/