【ライター望月の駅弁膝栗毛】
初夢に見ると縁起がいいとされる「富士山」。
もしも、夢に出て来なかったら、実際に足を運んで観に行くのがいいかもしれません。
新宿からは週末を中心に「ホリデー快速富士山」号が運行され、人気を集めています。
この列車には長年、旧・あずさ色の189系電車が使われてきましたが、この編成は今年1月での引退が決まり、ラストランイベントの開催も予定されています。
「ホリデー快速富士山」号は、富士急行線直通の河口湖行。
途中の富士山駅(かつての富士吉田駅)では、列車の進行方向が変わります。
このため、若干長めの停車時間があります。
その分、3776mの頂上に、今にも手に届きそうな所にそびえる大きな富士山を、じっくりと眺めることが出来ます。
終点の河口湖駅からは、河口湖畔の温泉街周辺に足を伸ばすと、湖越しの美しい富士山を眺められることもあります。
やっぱり「富士山」は、眺めるなら、空気が澄んで、白い雪がある1月が最高のシーズン。
河口湖周辺は標高が高いので、冷え込みは厳しいですが、その分、美しさは一級品!
寒さを乗り越えて、凛とした富士山を眺めると、気持ちも引き締まってきますよね。
最近は河口湖駅でも、週末を中心に、小淵沢「丸政」の駅弁が販売されています。
新年に駅弁をいただくなら、やっぱり新顔駅弁!
今回は、「丸政」の新顔、「炭火焼牛ひつまぶし弁当」(1280円)をご紹介しましょう。
手に取ると・・・ズシリと重みがありますね。
それもそのはず、陶器製の器にたっぷり焼肉ご飯が入っているんです。
・白飯
・牛焼肉
・野沢菜炒め
・桜漬
・刻みネギ
・わさび
ふたを開けると、丸政十八番・炭火焼肉のいい匂い!
“ひつまぶし”だけあって、普通の焼肉駅弁よりもあっさりした味付けが好印象です。
さらに、ご飯の中に入っている野沢菜炒めとの相性が絶妙。
そのままいただいても、どんどん箸が進みます。
後半はお好みで「刻みネギ」「わさび」を入れて、お湯を注いで“ひつまぶし”風に・・・。
茶漬けのようにサラサラッといただく贅沢もまたいいものです。
新年は縁起よく、「富士山」のある駅弁旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/