【ライター望月の駅弁膝栗毛】
雪に強い東北新幹線。
多少の雪でも最高時速320kmで北へ向かって走り続けていきます。
さて、明日・23日(火曜日)まで京王百貨店新宿店で開催中の「第53回元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」!
対決シリーズの1つに「ウニ対決」があります。
東北新幹線沿線からその1つに登場しているのが、岩手県・一ノ関駅の「斎藤松月堂」。
「いちのせき」は、市名は「一関」ですが、駅名は「一ノ関」と、「ノ」が入るのが特徴です。
一ノ関は、宮城の気仙沼へ大船渡線が分岐する三陸の玄関口。
そんなこともあって、斎藤松月堂の名物駅弁の1つに「平泉うにごはん」があります。
最近は首都圏各駅でもよく見かけるようになりましたが、今年の京王の駅弁大会では、これをバージョンアップさせたと言っても過言ではない「香ばし海苔とうにごはん」(1,100円)を投入。
お店の方によると、既に一ノ関駅、盛岡駅での販売も始まっているということです。
私は長年、駅弁をいただく時に画像を撮っていますが、実はこれにはもう1つ効用があって、とにかく食べたい気持ちを抑えて、盛り付けをじっくり眺めることが出来ます。
すると・・・気づきましたか?
“香ばし海苔・・・”と銘打っている海苔には、香りの意味合いはもちろん、刻み海苔を使うことで「殻つきうに」がゴロゴロ載っているように見える、なかなか“巧い”盛り付けが!!
斎藤松月堂の方によりますと、従来のうにごはんでは白飯を使っているのに対し、今回の「香ばし海苔とうにごはん」では、うにを炊き込んだのが特徴とのこと。
これにすき昆布を合わせることで、より風味豊かで濃厚な味わいの磯ごはんになっています。
京王の駅弁大会もあと2日。
“食べる前に愛でる”を実践しながら、“駅弁アート”を楽しんでみてはいかがですか。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/