和田山駅「但馬の里 和牛弁当」(1,080円)~間もなく山開き! 天空の城「竹田城跡」

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

播但線 キハ40

播但線・キハ40

山陽本線の姫路と、山陰本線の和田山を結ぶ「播但線」。
兵庫県神河町の寺前駅以北は、今も非電化のため、キハ40系気動車が活躍しています。
中でも目立つのが、ネット時代の新しい観光地としてすっかり播但線最大の見どころとなった“天空の城 竹田城跡”が車両全体にラッピングされたキハ40。
観光シーズンには、寺前~城崎温泉間を「天空の城 竹田城跡号」として走る車両です。

竹田城 跡

竹田城跡(2015年撮影)

いよいよ今年も3月から“山開き”される予定の「竹田城跡」。
竹田城跡へは播但線・竹田駅から徒歩で30~40分かけて登ることも出来ますが、駅前から「天空バス」を利用して中腹まで登り、20分ほど歩いて行くのが少し楽チンです。
それでも坂道を歩きますので、動きやすい靴が必須。
竹田駅のコインロッカーが空いていれば、大きな荷物は預けていくのが賢明です。

但馬の里 和牛弁当

但馬の里 和牛弁当

せっかく竹田城跡を巡ったのであれば、ぜひ1駅(6分・190円)乗って、山陰本線との接続駅・和田山へ足を運んでいただきたいと思います。
実は和田山駅には、北近畿地域随一の駅弁があります。
その名も「但馬の里 和牛弁当」(1,080円)。
和田山駅前の「福廼家総合食品」が作る、実質的に予約制の駅弁です。

但馬の里 和牛弁当

但馬の里 和牛弁当

素朴な掛け紙を外し、ふたを開けた瞬間から、白いご飯の上にたっぷり敷き詰められた和牛の香りと、和牛らしい濃厚な味わいがたまりません!
以前は出来たての温もりのある状態でいただいたので、今回は敢えて購入してから少し時間をおいていただいたのですが、時間が経ってもふんわりやわらかい和牛のままでした。
山陰本線の駅弁だけに、付け合わせに甘い黒豆が入っているのもご当地らしいですよね。

但馬の里 和牛弁当

但馬の里 和牛弁当

最近は“天空の城”へのバスツアーが大きな需要を占めているそうですが“冷めても美味しい、冷めてもやわらかい”を実現しているのは、やっぱり「駅弁屋さんの牛肉弁当」。
たとえ雲海が観られても、和田山の駅弁を食べずに帰ったら、旅の意義は半減と言っても、過言ではないでしょう。
なお、駅弁売場は駅舎内ではなく、駅舎向かいの「福廼家」社屋ですのでご注意を・・・。
(電話:079-672-2018)

和田山駅「但馬の里 和牛弁当」(1,080円)~間もなく山開き! 天空の城「竹田城跡」
キハ189系・特急「はまかぜ」

現在、竹田駅には特急「はまかぜ1号、4号」が通年で停車しています。
和田山から先、豊岡・城崎温泉方面へは、特急・普通が毎時1本ずつ運行されていますので、和田山で1本列車を落としても、旅程のリカバリーはしやすくなっています。
途中下車は、鉄道旅最大のスパイス。
ぜひ、和田山でちょこっと下りて、北近畿の旅をおいしくバージョンアップして下さい。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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